不安を抱く患者さんにはニーバーの祈りを (日経BP)

イラスト◎北原 明日香 ~ある日の診察室にて~ 乳癌の治療のため、手術に加えて、再発を予防するための術後化学療法と放射線治療を受けた花村里実さん(50歳代)。本日の診察をもって、一連の治療を無事に終えることになります。花村さんは化学療法の副作用などで苦しんだ経過もあったため、外来を担……

当直明けの医師の判断は当てにならない…? (日経BP)

当直明けの申し送りが終わった。残務をひとしきり終えると、時刻は11時30分。帰る支度をしながら、脳内では一人反省会が始まる。 「あそこで一発で挿管できたのはよかった!」 「あの心電図異常を見逃さなかったのはえらい!」 反省会とはいえ、昨日の当直は忙しいながらも自分なりにベストな診療がで……

伝承されなくなったアミオダロンの使い方を今まとめておく (日経BP)

志賀 剛(東京慈恵会医科大学臨床薬理学講座教授)●しが つよし氏。1988年大分医科大学(現、大分大学医学部)卒。自治医科大学大学院で臨床薬理学を専攻。東京女子医科大学循環器内科を経て、2019年から現職。総合内科専門医、循環器専門医、臨床薬理専門医。日本不整脈心電学会理事、日本臨床薬理学……

大野病院事件以降の刑事裁判、医師が有罪になる場合とは? (日経BP)

診療行為に関連した刑事事件というと、福島県立大野病院事件を思い出す方が多いのではないでしょうか。この事件では、帝王切開手術時に患者を失血死させたとして産婦人科医が業務上過失致死罪などに問われ、福島地裁は2008年、医師に無罪判決を言い渡しました。 同判決から15年になりますが、この間、……