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海外における日本近現代史研究の水準はきわめて高い。幸いにもすぐれた訳業による翻訳書で読むことができる。以下では2冊、紹介する。 最初はベンジャミン・ウチヤマ『日本のカーニバル戦争』(布施由紀子訳、みすず書房、4620円)である。本書は1937年から45年までの総力戦を「カーニバル(祝祭)戦争…