12月17〜18日、鈴鹿市とNPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会が主催する国内最大のeモータースポーツの体験イベント『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』が開催された。
鈴鹿市庁舎1階市民ロビーにて開催される同イベントは、モータースポーツのまち・鈴鹿の市制施行80周年、そして鈴鹿サーキット開場60周年を記念し、全国各地からeモータースポーツに携わる事業者が集結。市役所に27台ものレーシングシミュレーターが登場するという、前例のない国内最大のeモータースポーツイベントとして開催された。
17日には体験会のほか、レーシングシミュレーターに触れたことのない、という方たちに向けた体験型のレースイベント『SUZUKA eMotorsports Experience cup powerd by KMR Racing』も開催され、初めてiRacingのアカウントを取得した参加者たちは思い思いにシムレースを楽しんでいた。
さらに、鈴鹿モータースポーツ友の会によるモータースポーツレトロステッカーチャリティ販売や、鈴鹿市を拠点とするフヂイエンヂニアリングによる電動キックボード『Sunameri』の体験会に加え、スマートフォン用レーシングゲーム『Assoluto Racing』の大会イベントや、リアルレースで活躍するドライバーたちによるトークセッションなども行われ、来場者は交流や体験を楽しんでいた。
2日間にわたって前例のない大規模イベントを市庁舎で開催した鈴鹿市の産業振興部 地域資源活用課は「SUZUKA eMotorSports Experience 2022は、多くの事業者様のご協力により、全国からたくさんの方々にご来場頂き、盛大かつ安全に開催することができました」とコメント。
「当市にとって初めてとなる今回の企画は、若年層を中心に、さまざまな体験機会を提供し、モータースポーツの新たなファンを創生するとともに、裾野を広げ、さらには、モータースポーツ関係者同士の交流機会を生むことができ、大変意義深いものであったと感じております」
「今後もこのような取組みを通して、モータースポーツのまち・鈴鹿の魅力を全国に発信していきたいと考えています」
そして、『SUZUKA eMotorsports Experience 2022』では、現役スーパーGTドライバーも参戦するeモータースポーツのプロシリーズ『SUZUKA E-SPORTS CHALLENGE RACE(SeCR)』の第4戦/第5戦の開催が開催され、第4戦ではスポット参戦の小出峻(Bigholiday eSports Team With 465garage)が初優勝。また、第4戦で2位となった武藤壮太(Bigholiday eSports Team With 465garage)が、最終戦を待たずSeCRの初代シリーズチャンピオンに輝いた。
18日に行われたシーズン最終戦となる第5戦では、武藤が王者の貫禄を見せつける走りで2022年シーズン3勝目を飾り、Bigholiday eSports Team With 465garageが全5戦で5勝を挙げて完全制覇。さらに、ドライバーズランキングでもトップ3を占めるという快挙を果たした。なお、SeCR初代チャンピオンに輝き、F1に参戦するウイリアムズのeスポーツ部門『ウイリアムズeスポーツ』にも所属する武藤壮太のコメントは後日別項にてお届けする。
開催初年度ながらプロのレーシングドライバーをはじめ、eモータースポーツのトップ選手。そして、eモータースポーツからリアルレースや世界を目指す野心と技術を持った数々の有力選手が集ったSeCR。開催2シーズン目となる2023年シーズンはどのようなレースが繰り広げられるだろうか。今後の展開にも引き続き注目していきたいところだ。
■動画:SUZUKA eSports Challenge Race 2022 Rd.4
URL:https://youtu.be/SE5YxaJjQRk