AMDのRDNA3を搭載するRadeon RX 79000 XTXとRX 7900 XTについて一部リーカーからハードウェアバグを残したまま出荷したのではないかと言われていましたが、どうやらハードウェアバグについては正常に動作している事が公式から発表がされました。
RX 7900に搭載されるNavi 31にはハードウェアバグは修正済み。A0チップを市販した例は過去に存在
AMD Addresses Controversy: RDNA 3 Shader Pre-Fetching Works Fine | Tom’s Hardware (tomshardware.com)
AMDのRDNA3アーキテクチャーを採用したNavi 31 GPUについてはRadeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTに搭載がされていますが、このGPUについてシェーダープリフェッチハードウェアにバグが残されており、正常に動作していないという話が出ていましたが、AMDによるとこの情報は誤りで発売されているRX 7900 XTXとRX 7900 XTについては上述のハードウェアは正常に動作した状態で出荷されているとの事です。
Radeon RX 7900採用のNavi 31にはハードウェアバグあり?Navi 33も影響を受ける模様
ハードウェアバグに関する情報では、Github上に上げられていたコメントにてNavi 31を指すGFX1100、Navi 33を指すGFX1102とPhoenix APUを指すGFX1103についてシェーダープリフェッチハードウェアを無効化するという事が記載されていましたが、このコード自体、実験用に作られていたもので市販版では無効化が行われているとの事です。このような例は過去にもあり、Ryzen 3000シリーズでも3D V-Cacheに使うTSVを無効化した状態で出荷し、Ryzen 5000シリーズで有効化するなど付け捨て機能が今回やり玉に挙げられてしまったようです。
AMDによると、肝心なシェーダープリフェッチハードウェアについては販売されているRX 7900 XTXとRX 7900 XTでは正常に動作しているとの事です。
試作品で使われているA0チップが市販版に搭載されているという話についてはAMDが明確な回答はしていませんが、A0チップがRX 7900 XTXやRX 7900 XTに搭載されている事はToms Hardwareが独自のソースから確認を取った所、事実である可能性が高いようです。
ただ、A0チップを使った例は過去にRadeon RX 5000シリーズや6000シリーズの初期ロットでも存在しており、試作品と言うよりは市販に向け最終チェックを行うチップである『QS品』相当のものが使われているとのことで不具合を残した試作品がそのまま市販品として販売されているという状況では無いようです。
AMDのRadeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTについてはハードウェアバグは無いとAMDは声明を出しているため、Moore’s Law is DeadでRadeonチームではドライバー改善に向けてクリスマスや年末年始休暇返上で取り組むという事が明らかになっていますので、年明け以降にドライバー改善によるパフォーマンス向上が見られるかもしれません。
何となくですが、本来はドライバーの完成度的に2023年1月辺りに出すのが正解でしたが、そうした場合NVIDIAのRTX 4000シリーズが年末商戦でほぼすべてのシェアを取ってしまうためAMDとしてはドライバー生煮え状態でも発売したという事が考えられそうですね・・・実際にマルチモニターを使うとアイドルで100W近い消費電力になるなど変なバグが多く残っているようですので。
逆に言えばドライバーの完成度が上がればRTX 4080を更に超えられる可能性もあるので、少し様子を見てから購入を決定しても良いかもしれませんね。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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