2023年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに『フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム』として参戦するバイコレスは、テスト兼リザーブドライバーとしてエステバン・ムースと契約を結んだ。
21歳のベルギー人であるムースは、12月にバルセロナとアラゴンで立て続けに行われたテストで『ヴァンウォール・バンダーベル680』をすでにドライブしている。バイコレスが製作したこのプロトタイプ車両では、トム・ディルマン、エステバン・グエリエリ、ジャック・ビルヌーブがレースドライバーとなることがすでに明らかになっていた。
バイコレスによれば、ムースはリザーブドライバーとして、「サーキットサイドと(ドイツ・)グレーディングの工場の両方でチームと密接に関わる」ことになるとのことだ。
バイコレスの運営責任者であるボリス・ベルメスは、「エステバンをチームに迎えることができ、とてもうれしく思っている」と語った。
「エステバンの天性の能力は我々を納得させ、これから彼の能力を発揮してくれることだろう。我々はエステバンと密接に協力し、彼のドライバーとしての成長をサポートすることを楽しみにしている」
ムースは、GT3規則に移行した2021年にDTMドイツ・ツーリングカー選手権にデビューを果たし、T3モータースポーツのランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoで9回のポイントフィニッシュを達成した。
その後、2年目はBMW M4 GT3陣営のワーケンホースト・モータースポーツに移籍したが、外科手術が必要となったことで、彼にとって2年目のシーズンは短縮されていた。
「耐久レースの世界が盛り上がっていることは明らかで、国際舞台で輝きたいドライバーにとって、FIA WECは無視できないカテゴリーだ」とムースは言う。
「ハイパーカーのレギュレーションが導入されたことで、未来は明るいと思う。ヴァンウォールのようなブランドのルネッサンスは、まさに特別なものだ。このチームに公式テストドライバー兼リザーブドライバーとして招かれたことは、本当に喜ばしい」
「この素晴らしいヴァンウォール・バンダーベル680のステアリングを握ってレースに参加することが、僕の望みだ。これは偉大な冒険の始まりであり、僕はこれと別のプログラムと組み合わせるつもりだ」