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 40代以上のクルマ好きオヤジにとって、愛車にお金と時間をかけたいけれど、そんなの無理! という人も多いだろう。なるべく安く、簡単に、早く、そして疲れない、というキーワードに、クルマ好きのメンテを行う本企画。

 クルマのボディコーティングは「撥水か親水か」、どっちがいいの? 前回に引き続き、懲りずにペルシードの撥水タイプ、親水タイプ、そして撥水タイプのCCウォーター×ゴールドを試してみました! さて、結果はいかに?

文・写真/ベストカーWeb編集部・中年オヤジO

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■撥水か、親水か、みなさんどうですか?

右からペルシードのドロップショット180、ハイドロショット180、プロスタッフのCCウォーター×ゴールド

 前回、シュアラスターの撥水タイプ、親水タイプ、CCIの疎水タイプをテストしたが、今回も引き続き撥水タイプ、親水タイプのコーティング剤を試すことにした。

 施工後に水をかけると、水滴がプクプクと真ん丸に近く、コロコロと気持ちよく落ちていく撥水タイプ。それに対して、水滴はぺちゃんとつぶされた感じで、まとまって水が落ちていく親水タイプ。疎水タイプは、撥水と親水の中間。

 なぜここまでしつこく、撥水タイプか、親水タイプかテストしてるのかって? どっちがいいかわからんのですよ~。

 そもそも、撥水タイプをボディにコーティングしてから1ヵ月経った頃、運転席に乗り込むときに何気なくルーフを見るとポツポツとイオンデポジットを見つけてしまったのだ。あれ、あんなに気持ちよく撥水していたのになぜ?

 あ、そういえば、撥水タイプは雨が降ってそのままにしておくと水滴が残ってしまって雨ジミになるというのを思い出したわけです。

 とはいえ、コーティング施工後の親水タイプの、これホントにコーティングしたの? という感じで、まとまって水が流れ落ちていく、あの感じは、どうも納得いかない感がいまだにあるんですね。

 ただし、その反面、水引き効果があるので、雨が降ると汚れが落ちやすく、イオンデポジットができにくいというメリットがある。

 そこで懲りずに、またまた撥水タイプと親水タイプのコーティング剤を試すべく、買いに行ってしまったというわけです。

 今回選んだのは、ピンク色のボトルが特徴の撥水タイプのペルシードの「ペルシードドロップショット180」と親水タイプの「ペルシードハイドロショット180」、そして撥水タイプのプロスタッフの「CCウォーター×ゴールド」の3製品。いずれも人気商品で、使っている方も多いかと思います。

撥水タイプのペルシードドロップショット

 まずは撥水タイプの「プロシードドロップショット180」。スプレータイプとは違ってエアソールタイプで、プッシュするとムース形状の液体が出てきます。価格は3298円と、プラスチックのボトル入りスプレータイプの簡易コーティング剤と比べ500~800円ほど高め。

 予めボンネットをクリーナーをかけて洗車した後、説明書に従って少し水が残っている状態で、「プロシードドロップショット180」を付属のクロスで、水滴と一緒に拭き上げていった。

 ほかの製品のように白濁液のようなものではなく、ムースタイプで非常に塗りやすい。拭きスジも残らず、滑らか軽い拭き上げ感だ。ちなみにボディが乾いた状態で使用する場合は、水で濡らし固く絞ったクロスにスプレーして使用してくださいと説明書に書いてあった。

 説明書には、「ボディのクリア層に浸透してガラス質に変える、撥水性ガラスコーティングで、ボディもウインドウにも使える次世代コーティング」と書いてあった。次世代コーティング?

 さらに「ガラス成分がクリア層に浸透定着してガラス化するので従来のコーティングのように被膜が剥がれたり、劣化しにくくなります」

 さらにさらに「ガラスコーティング特有の優れた透明感のあるツヤを引き出し、鏡のような映り込みを魅せ続けます」

 なんという文言でしょう。素晴らしい! しかも「濡れたままの施工で簡単、キレイに仕上がる! 3回(1本分)程度成功することでクリア層に浸透し、ガラス化します。その後は繰り返し使用することで、撥水の効果はよりアップしていきます(※3週間以内で3回行うのがおススメです)」とも。耐久性に関しては「ボディ耐久5ヵ月、ウィンドウ3ヵ月」とのこと。

 「これ簡単スプレータイプのコーティング剤のなかで、一番いいんちゃう? ガラス系コーティング剤ではなくガラスコーティング剤と書いてあるし、プラスチックのボトルではなく、高圧ガスのエアゾールタイプやし」となぜか大阪弁でつぶやく中年オヤジ……。

■これなら親水タイプはかなり期待できそう

親水タイプのペルシードハイドロショット

 続いて、ボンネット中央には親水タイプの「ペルシードハイドロショット180(3298円)」。こちらは「洗車後に水滴を軽く拭き取ってください。その後、1秒の噴射で80cm四方の施工が目安です。専用のクロスで塗り広げるように拭き上げてください」と書いてあったので、その通りに拭き上げていった。

 こちらも撥水タイプのドロップショットと同じような文言、「天然ガラス成分がクリア層に浸透していきガラス化するので、従来の被膜が剥がれたり、劣化する心配がありません」と書いてあった。

 ただし、「メンテは水だけ。ガラス質に変わったボディは、水だけで汚れが落ちるようになるので、洗車の回数と手間が減らせます」というところは撥水タイプとは違うポイント。

 さらに違うのは防汚効果、水だけ洗車を謳うものの、撥水性のように○ヵ月耐久とは書いてなかったこと。

 3回程度施工することでクリア層そのものがガラス化します。その後は繰り返し使用することで親水の効果はアップしていきます。※3週間以内で3回行うのがおススメ。※1日のうちに続けて3回の施工も可能。新車への施工は硬化抜群」とこれまた、うっとりしてしまう文言だった。

■プロスタッフの「CCウォーター×ゴールド」

プロスタッフのCCウォーター×ゴールド

 このCCウォーター×ゴールド(2180円)も人気商品。スプレータイプで液は白濁液。説明書の通りに洗車後の濡れたボディに水滴ごと、50cm四方に1プッシュして拭き上げていった。ちなみにより一層光沢を出したい場合はボディが乾いた状態で使用してくださいと書いてある。

 成分はガラス系ナノコロイド、ケイ素系レジン、ケイ素系ツヤ出し成分、紫外線吸収剤、RO水とある。ちなみに耐久性については言及されていなかった。

 拭き上げは水滴とともに拭き上げていったが、特に拭きムラや拭きスジが付くっこともなく実に簡単だった。

■いざ、シャワーで水をかけて水はじき効果を見る

どうですか、この水はじき、超気持ちいい~

 向かってボンネット右側が撥水タイプの「ペルシードドロップショット」、中央が親水タイプの「ペルシードハイドロショット180」、左側が撥水タイプの「CCウォーター×ゴールド」。

 いざ、水をかけてみると、やっぱり一番右側のドロップショットの水はじきは凄い! 水滴がプクプクとして、コロコロと気持ちよく流れていく。

プロシードのハイドロショット(親水タイプ)水はじきは撥水タイプと親水タイプの中間という感じ(疎水タイプ?)、なかなかどうして、少し気持ちいいかも

 続いて中央の親水タイプのハイドロショット。むむむ、水がまとまって流れていくが、水滴もなかなかどうしてコロコロと落ちていく。撥水タイプとも違うし、先日のシュアラスターのゼロウォーターとも違う。これは両方のよさを兼ね備えたタイプかも……。

CCウォーター×ゴールド。艶感もあるし、水はじき効果も抜群。これ撥水タイプのコーティング剤のトップクラスです

 最後は撥水タイプのCCウォーター×ゴールド。これも凄い! 水滴プクプク、おもしろいように水が固まりになって落ちていく。うーむ、これも凄いぞ。撥水タイプのなかじゃトップクラス!

 撥水タイプに関しては、水はじき効果は横並びか。ほかの製品も入れて次回に試してみたい。

 今回の親水タイプの「ペルシードハイドロショット」はなかなかのもの。親水タイプはこれかな……、でもまだまだ試したい。

 今回試した商品の1ヵ月後の効果は別のクルマに施工します。ちなみに前回のシュアラスターのゼロドロップ、ゼロウォーターはルーフとトランクに施工し、1ヵ月後(もっと伸びるかも)に紹介するのでお楽しみに!

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