<p>ロシア軍、定員150万人に増員へ ウクライナ苦戦で建て直し図る</p><p>ロシア軍、定員150万人に増員へ ウクライナ苦戦で建て直し図る ロシア軍はウクライナ侵略で「10万人規模」とされる死傷者を出しながら占領地域を相次いで喪失するなど苦戦している。プーチン政権は定員拡大などを通じて軍の威信を回復させる思惑とみられる。</p><p>ロシアのショイグ国防相は17日、露国防省高官らとの会議を開き、露軍の定員を現在の100万人規模から2026年までに150万人に増やすことをプーチン大統領が決定…</p><p>ウクライナに派兵される前に集まった、部分動員で招集されたロシア兵=2022年10月、ロシア南部ロストフ州(ロイター) ロシアのショイグ国防相は17日、露国防省高官らとの会議を開き、露軍の定員を現在の100万人規模から2026年までに150万人に増やすことをプーチン大統領が決定したと明らかにした。ショイグ氏はその上で、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州の常駐部隊を新設するなどの「軍改革」を26年までに進める方針を示した。 露軍はウクライナ侵略で「10万人規模」(ミリー米統合参謀本部議長)とされる死傷者を出しながら占領地域を相次いで喪失するなど苦戦している。プーチン政権は定員拡大などを通じて軍の威信を回復させる思惑とみられる。また、ウクライナ4州に部隊を常駐させることで併合の既成事実化も図る構えだ。 ショイグ氏は会議で「国家の安全を保証し、新しい領土(ウクライナ4州)を守ることは、軍事力の強化によってのみ可能だ」と強調。ほかにも、現在は西部軍管区に属する西部モスクワ州と北西部レニングラード州を独立した軍管区とする方針を示した。 さらに、北大西洋条約機構(NATO)加盟の意思を表明したフィンランドに接する北西部カレリア共和国に新たに部隊を配備するほか、核ミサイルの運用部隊と海上、航空戦力を増強させるとも表明した。 特集・連載:</p>