1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦、デイトナ24時間レースへの出場が予定されていたインディカー王者ウィル・パワーが、急遽参戦を取りやめることとなった。代役はルカ・ストルツが務める。
NTTインディカー・シリーズの現王者であるパワーは、同じくアメリカを拠点とするオーストラリア人のケニー・ハブルとともにサンエナジー1・レーシングの75号車メルセデスAMG GT3 Evoでスポーツカーレースへとデビューを果たす予定だったが、妻の最近の手術による合併症のため、レースを辞退することになったという。
「リズ(妻)は今週の手術の後、いくつかの合併症を起こし、この先には長い回復期間が待っている」とパワーは述べている。
「もちろん彼女の健康が最優先であり、残念ながらデイトナはお預けということになった」
「このような機会を与えてくれたケニーと、僕らの状況を完全に理解してサポートしてくれた彼に感謝しなければならない。(自宅のある)ノース・カロライナから彼らを応援するとともに、将来再び何かを一緒にできる機会があればと思っている」
パワーに代わり、メルセデスAMGファクトリードライバーのストルツが、ハブル、ファビアン・シラー、アクシル・ジェフリーズとともにGTDクラスにエントリーすることとなった。ストルツは昨年のリキモリ・バサースト12時間レースにおける、サンエナジー1の優勝メンバーであり、ハブルとともに他のGT3レースにも参戦したことがある。
「このような状況では、言うまでもなく家族が最優先だ」とサンエナジー1の代表も務めるハブルは語った。
「リズと彼女の健康を第一に考え、できるだけ早い回復を願っている」
「昔、オーストラリアでフォーミュラ・フォードのレースで対戦した僕らとしては、デイトナでウィルと組んでドライブすることは、クールなものになるはずだった。将来的には、またチームを組む機会がたくさんあるものと信じているよ」
「サンエナジー1チームとはお互いをよく知る間柄であるルカを、デイトナのラインアップに歓迎する」