12月17日、スーパーGT GT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & Team UKYOは、東京都千代田区の秋葉原UDXギャラリーで、チームに欠かすことができない重要なキャラクター『レーシングミク 2023Ver.』の発表会を行った。2023年はイラストレーター・キャラクターデザイナーのトリダモノさんがイラストを担当。詰めかけたファンからも大きな歓声が上がった。
これまでスーパーGTで三度のチャンピオンを獲得し、人気、実力ともにトップに君臨するGOODSMILE RACING & Team UKYO。すでに全スーパーGT参戦チームの先陣を切って11月15日に2023年の参戦体制を発表したが、そんなチームにとって欠かすことができない重要なキャラクター、『レーシングミク 2023Ver.』の発表会が秋葉原UDXギャラリーで行われた。
GOODSMILE RACING & Team UKYOは参戦開始から初音ミクをボディに描く“痛車”として参戦を続けてきたが、2010年から登場したレーシングミクも14代目。すでに継続が発表されたレーシングミクサポーターズの4人を交え行われた発表会では、チームの安藝貴範代表、長くアートディレクターを務めるコヤマシゲトさん、クリプトン・フューチャー・メディアのわっしょいさんが出席した。
「すっごく良いの上がってますよ」と冒頭、安藝代表から会場のテンションを上げるコメントが出されると、会場からも多くの拍手が上がり、まずは2010年から続くレーシングミクの歴史が、安藝代表のレースの思い出、レーシングミクサポーターズのコスチュームの思い出を交えながら紹介された。
そんな歴代のレーシングミクの紹介を経て、ついにレーシングミク 2023Ver.が紹介されると、大きな歓声と拍手が上がった。今年のイラストを手がけるのは、イラストレーター・キャラクターデザイナーのトリダモノさん。『ライザのアトリエ』等でキャラデザインを手がけた人物で、会場にも登場し、拍手で迎えられた。
コンセプトについてコヤマシゲトさんは、「ここ数年コロナ禍もあり、サーキットになかなか行けないようなところもありました」という。しかし、ひさびさにサーキットに行ったとき、コヤマシゲトさんは「このチームは“他とは違う”チャレンジャーであるということを感じました。挑戦者という原点に戻り、『冒険感』を出しながら、泥臭くならないようなイラストレーターを探した」ところ、至ったのがトリダモノさん。実は2012年にオムニバスのアート展にレーシングミクのイラストを描いたこともあるのだという。
何度かの食事などを経て、トリダモノさんに依頼が実現。これまでのレーシングミクのイラストレーターの大きさに「僕なんて」と思っていたというトリダモノさんだが、コヤマシゲトさんとのやり取りを経ながら、トリダモノさんのカラーが現れたキュートなデザインとなった。ちなみにイラストでは鳥がフラッグを持つが、これはコヤマシゲトさんの依頼で「トリダモノだから(笑)」と描かれたという。
ついにイラストが発表され、気になる2023年バージョンのマシンカラーリングだが、イベントでの台本上は「言わないで」と釘をさされていたものの、安藝代表が「2月のワンフェスです」とポロリ。確定ではないが、2月12日のワンダーフェスティバル[冬]の頃には見ることができそうだ。
「実はギリギリだったんですが(笑)、無事にイラストも発表できました。長年レーシングミクを発表し、近年日本のみならず海外からも応援いただいていますが、2023年もこの魅力的なイラストとともに戦っていきます。レースも、シーズン後半からタイヤとの合わせ込みなど、高度になってきています。2023年は良い位置で戦えると思いますし、本来のチャンピオンの周期に戻る年なので、ぜひ応援よろしくお願いします!」と安藝代表。
安藝代表が語るとおり、2011年、14年、17年にチャンピオンを獲り、本来の周期だった2020年はタイトルに及ばなかったものの、2023年は“3年に一度”のタイトル周期の年。トリダモノさんのイラストがチャンピオンに導くか注目だ。