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 2010年からインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨が、17日に2023年の参戦体制をオンライン会見で発表。2023年はチップ・ガナッシ・レーシングに移籍し、インディ500優勝を焦点にオーバル5戦に参戦する。

 2022年にデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングに移籍し、13年目のインディカーを戦った佐藤琢磨。インディ500制覇、そしてチャンピオンを目指し一年を戦ったが、ゲートウェイでの5位が最上位のランキング19位と厳しいシーズンを過ごした。

 12月に行われたホンダのモータースポーツ体制発表では、2023年も引き続きインディカー・シリーズに参戦することが発表された琢磨だったが、チームなどの詳細は明らかになっていなかった。

 1月17日に2023年の参戦体制に関してオンラインで会見が行われ、琢磨自身の口から2023年の体制が告げられた。

 2023年は、インディカーを代表するトップチームのひとつ、チップ・ガナッシ・レーシングへと移籍。ルーキーのマーカス・アームストロングと11号車のマシンをシェアし、オーバル5戦に参戦。最大の目標はインディ500制覇だ。

「まず、このチャンスの実現に協力して下さったチップとマイクにお礼を申し上げます。2023年にチップ・ガナッシ・レーシングに加入できることに、言葉では表せないほどの期待と感激を抱いています」

「このチームはもう何十年にもわたってシリーズのトップに位置しているチームであり、いうまでもないことですが競争力の高さは圧倒的です。オーバルレースに集中するのは僕にとって新たな経験ですが、これまでチャンピオンシップやインディアナポリス 500 を何度も制したチームメンバーやチームメイトと参戦することが大きなアドバンテージとなることは間違いなく、その可能性に胸をワクワクさせています。チャレンジが始まるのを待ちきれない気分です」と琢磨はリリースでコメントを発表。

 チップ・ガナッシ・レーシングのディレクターを務めるマイク・ハルも、「2023年のオーバルレースで我々の11号車を琢磨がドライブするというのは、なんと素晴らしい機会だろうか」

「インディ500で2度優勝した琢磨は、全員が平等に扱われる3人のチームメイトと力をあわせることで、レースで勝つためのノウハウをチームにもたらしてくれるだろう。チップ・ガナッシ・レーシングは第107回インディアナポリス500を楽しみにしている」とリリースでコメントし、琢磨の加入を喜んでいる。

 2023年のNTTインディカー・シリーズは3月5日のセント・ピーターズバーグで開幕戦が予定され、佐藤琢磨は4月2日の第2戦となるテキサス・モータースピードウェイでのレースが初戦となる。