フェラーリは1月16日、リル・ワドゥをファクトリーGTドライバーのラインアップに加えると発表した。ワドゥは、フェラーリ・ワークスの『コンペティツィオーネGT』に所属する初の女性ドライバーとなる。フランス籍で21歳の彼女は2023年、WEC世界耐久選手権LMGTEアマクラスで、AFコルセのフェラーリ488 GTE Evoをドライブする。
ワドゥは、アルピーヌ・エルフ・ヨーロッパ・カップに参戦した後、2022年にLMP2チームのリシャール・ミル・レーシングからWECデビューを果たした。ル・マン24時間レースでは、シャルル・ミレッシ、そしてラリー王者のセバスチャン・オジエとオレカ07ギブソンをシェアし、彼女にとってのル・マンでのデビュー戦で9位に入っている。
その後、最終戦翌日のルーキーテストではシリーズ推薦ドライバーに選出され、トヨタGR010ハイブリッドをドライブ。ル・マン・ハイパーカーのステアリングを握った初の女性ドライバーとなった。
このバーレーンでのテストでワドゥは、2023年のWECで彼女がドライブする車両と同じタイプとなる、フェラーリ488 GTE Evoでも周回を重ねていた。
フェラーリはこのシルバードライバーを、LMGTEアマクラスのリシャール・ミル・AFコルセ陣営のラインナップに加える。この83号車をドライブするのは、ブロンズドライバーのルイス・ペレス・コンパンクとワドゥ、そしてまだ発表されていない第3ドライバーということになる。
「フェラーリ・ファミリーの一員となることに感激し、とても誇りに思っている」とワドゥは述べている。
「オフィシャルドライバーになることは夢が叶うことであり、大きな責任を伴う。しかし、努力は必ず報われるものであり、当初から私を信じてくれた人々に報いるためにベストを尽くしたい」
「この新しいポジションは、私の若いキャリアにとって重要なステップだけど、世界で最も有名なブランドのひとつを代表して、自分のすべてを捧げる覚悟はできている」