もっと詳しく

<p>【阪神大震災28年】「5時46分」刻んだ大時計に献花 西宮の店主ら決意を新たに</p><p>「5時46分」刻んだ大時計に献花 西宮の店主ら決意を新たに 商店街理事長で呉服店を経営する松下治正さんは、「1・17は商店街の再出発の日でもあり、忘れてはならない日」と語った。</p><p>阪神大震災から28年となった17日、大半の店舗が全半壊した兵庫県西宮市の西宮中央商店街では、商店主ら約10人が地震発生直後の時を刻んだまま止まった大時計のモニ…</p><p>阪神大震災から28年となった17日、大半の店舗が全半壊した兵庫県西宮市の西宮中央商店街では、商店主ら約10人が地震発生直後の時を刻んだまま止まった大時計のモニュメントに花を供え、午前5時46分に合わせ静かに黙禱(もくとう)した。 商店街理事長で呉服店を経営する松下治正さん(71)は「復興に携わった人が亡くなったり店をたたんだりして年々少なくなってきている。28年の歳月の流れを感じ、寂しい気持ちもする」と話す。 大時計は震災後、撤去の話も持ち上がったが、当時の役員らが話し合って残すことになったという。松下さんは「今や震災の記憶をとどめるものは他になく、残しておいてよかったと思う。1・17は商店街の再出発の日でもあり、忘れてはならない日。大切にしていきたい」と決意を新たにしていた。 商店街に事務所を構え、地域情報紙を発行している武地秀実さん(66)は「あんな大災害に遭っても、こうして生きていけるんだと最近は前向きに思えるようになってきた。亡くなった方々に、新しいまちづくりに力を貸してくださいとお願いした」と語った。 特集・連載:</p>