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大前純史・画序 日坂(にっさか)宿にて 一 (文・永井紗耶子) 小夜(さよ)の中山は、東海道の中でも上り下りのきつい山道となっている。その手前にある日坂宿は掛川城からおよそ一刻ほど。先日までの嵐とは打って変わって、春らしい長閑(のどか)な日が差している。 定信(さだのぶ)は駕籠(かご…