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 クルマ大好き! カスタムカーはもっと好き! な小川直也が、傍若無人を決め込んで東京オートサロン(幕張メッセ/2023年1月13日~15日)会場を闊歩した。気になるクルマには勝手に乗り込み、担当者を呼びつけるさまは、飢えたトラが獲物に飛びかかるかのよう。今回はユニークな自動車学校が製作したカスタムカーたちをたっぷりと味わった。以下、さっそくレポートをお届けするぞ!!

TEXT/小川直也 PHOTO/ベストカーWeb編集部

■学生たちに激しく人気! ピックアップブームがやってくるかも!?

 東京オートサロンのネタは、もうげっぷが出るほど読んだからやめてくれ! なんていうんじゃないぞ。俺の記事を読んでから「ノーサンキュー」と言ってくれ。今回の俺のテーマは「自動車学校荒らし」。毎回よくもこんなモデルができるな!とその発想に感心しながら、愉快な気持ちにさせてくれる。

 まずはNATS日本自動車大学校へ! うぉ~アルファードがピックアップになっているじゃないか! しかも、観音開きで室内はエグゼクティブラウンジ仕様。荷台はカリフォルニアトラック風に仕上げられている。ギリシャ神話に出てくるケンタウロスのようなこの組み合わせ、ありえないんだけど……。こんな発想のできる学生がいることが誇らしいじゃないか! 「ボーイズビーアンビシャス」、いつでも俺が背中を押してやる。なんならこのクルマの荷台に乗って「ハッスル音頭」を歌ってやってもいいぞ!

ギリシャ神話に出てくるケンタウロスのようなアルファードピックアップ
ギリシャ神話に出てくるケンタウロスのようなアルファードピックアップ

 続いて群馬自動車大学校へ。目に留まったのがドデカいピックアップ。よく見れば50シーマに30セルシオのフロントマスクを移植して、リアをピックアップ化。高級車を容赦なくぶった切って作ってしまう思い切りに拍手! 系列の東京自動車大学校には、教習車として使われていたというクルーのピックアップが展示されており、なかなかの出来。クルーはリア駆動だし、荷台も大きいし、一時期サニトラが人気だったが、ポスト・サニトラとしていけるかもしれないと思ったりした。

「自動車業界に入って面白いクルマを作りたい」という学生たちの熱い想いを聞いていたら、思わず応援したくなり、ダッシュボードにサインしておいた!

50シーマのボディに30セルシオの顔をぶち込んでピックアップにしちゃった!
50シーマのボディに30セルシオの顔をぶち込んでピックアップにしちゃった!
クルーのピックアップは実際にあれば荷台も広く実用性も高そうだ
クルーのピックアップは実際にあれば荷台も広く実用性も高そうだ

 3校目はトヨタ東京自動車大学校。ここでもピックアップが俺を挑発してくる。ベースはRAV4の4WDでBピラーより後ろを荷台にしている。4ドアのままというのがユニークだが、バンパーガードを装着した面構えも壮観で、映画の特撮シーンに出てきても違和感なしの仕上がりのよさ。さすがトヨタグループだと納得だ!

RAV4ベースのピックアップの完成度が高く、学生をなめちゃいかんと驚かされた
RAV4ベースのピックアップの完成度が高く、学生をなめちゃいかんと驚かされた

 自動車学校のブースを回ってみて、みんなどんだけピックアップが好きなんだ!? と思ったが、学生がこれだけピックアップを作りたいと思うなら、日本ではムリだと思われているピックアップブームが若者から巻き起こるかもしれない。俺もピックアップは大好きだから、各校を回って今回展示されたピックアップたちを試乗し、「ハッスルハッスル! ビターンビターン!!」と歌ってやるぜ~!

■気になるブースにさらに突撃!! ひとりバトルロイヤルのゴングが鳴る

 ここからは気になるモデルをバトルロイヤルの気持ちで張り倒していく! 三菱自動車ブースで出くわしたデリカミニに一本取られた。軽自動車とは思えない威圧感があって、思わずいくら? と聞いてしまった。こいつは売れそうだ。ブースからもアウトランダーPHEVの爆売れで会社に元気が出てきたことが伝わってきた。

デリカミニは思わず乗って帰りたくなった! 本気で欲しいぞ
デリカミニは思わず乗って帰りたくなった! 本気で欲しいぞ

 ダイハツはアトレーのワイルドレンジャーにびっくり! 屋根に手漕ぎボートを載せるという発想がすごい。バスボートをキャリアで運ぶよりもスマートで、釣り好きの俺を挑発してくる。そしてゲリラ豪雨で川の氾濫が珍しくない日本、消防署に1台あれば、活躍しそうだ。

ルーフに手漕ぎボートがセットされ、サイドにオールがあるのには驚いた
ルーフに手漕ぎボートがセットされ、サイドにオールがあるのには驚いた

 アルパインスタイルのブースで見つけたハバナもアメリカンクラシックでいい感じ。トヨタのライズがベースだと教えられたが、サイドのシルエットはなるほどライズだが、このレトロな雰囲気はなかなか出せるものじゃない。初年度100台限定で400万円スタートと絶妙。光岡自動車の独壇場だったこの世界。風雲急を告げてきたぜ!

ハバナのベースがトヨタのライズとは俺もわからなかった
ハバナのベースがトヨタのライズとは俺もわからなかった

 最後は毎回話題をかっさらうリバティーウォークブースへ。そこで見たのはF40のモンスターマシン。フェンダーをぶった切って、フロント片側30mm、リア片側50mmワイド化し、ビス止めのブリスターフェンダーをまとったうえに、どでかいリアウイングを装着し、しかも車高はぺったんこ! こいつはただものじゃない!!!!!

 久々にかつてヒョードル戦で感じたような「凄み」を感じた。

F40を惜しげもなく改造してしまう男気に唸ってしまった(PHOTO/東京オートサロン)
F40を惜しげもなく改造してしまう男気に唸ってしまった(PHOTO/東京オートサロン)

 まだまだいっぱい言うことはあるが、リングのマイクパフォーマンスと一緒で冗舌はやめておこう! 来年も行くからな! 東京オートサロン、待ってろよ!

【画像ギャラリー】クルマとクルマを愛する学生には真摯で紳士な暴走王が訪れた東京オートサロン探訪録画像(9枚)画像ギャラリー

投稿 アルファードのピックアップ発見!!「こいつらマジか!??」 暴走王小川直也が今回も大暴走!! 東京オートサロン2023の自動車学校ブースで大暴れ自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。