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Intelでは2023年1月よりTDPが35Wに抑えられたデスクトップ向けRaptor Lake-SのTバリアントを発売しましたが、この中で上位モデルにあたるCore i9-13900TについてTDP125Wに設定されているCore i9-12900K並みの性能がある事がベンチマーク結果より明らかになりました。

TDP 35WのCore i9-13900TがTDP 125WのCore i9-12900Kを超える性能を発揮。ワットパフォーマンスが大幅向上

Intelでは2023年1月にオーバークロック機能を無効化したモデル(無印バリアント)やTDP 35Wに抑えた省電力モデル(Tバリアント)のRaptor Lake-Sを追加発売をしましたが、今回GeekbenchベンチマークにTDP 35Wの最上位モデル、Core i9-13900Tのベンチマークが出現しました。

このCore i9-13900TはP-Coreを8コア、E-Coreを16コア搭載し、合計32スレッドを搭載、キャッシュ容量はL2とL3を合わせて68MB搭載するなど他のCore i9-13900系CPUと同じ仕様になっています。

一方で、動作クロックについてはベースが1.10 GHz、最大動作クロックは5.3 GHzと低めに設定されておりTDPが35W、最大消費電力であるMTPは106Wに抑えられています。

ベンチマークはASUSのTUF Gaming B660M-Plus WiFiに搭載された状態で行われており、メモリー容量は64GB、OSはLinuxを用いられています。

Core i9-13900Tはシングルコアは2178pt、マルチコアは17339ptを記録しています。

Chart by Visualizer

シングルコアのスコアは無印版でTDP 65WとなるCore i9-13900の2090ptを4%上回るスコアを出しています。

マルチコアについてはCore i9-13900Tでは17339ptを記録しているという事で、TDP 125W、MTP 253Wで動作するCore i9-12900Kと肩を並べるスコアを叩き出しています。Core i9-13900TについてはMTPが103Wという事で約半分の消費電力でCore i9-12900K並みの性能を発揮しているという事でワットパフォーマンスが非常に高いと言えます。

ただ、ワットパフォーマンス面で見るとAMD Ryzen 9 7900が最大消費電力88Wでマルチコアは18607ptとCore i9-13900Tを7%上回るスコアを出しているため、Intel CPUとしてはCore i9-13900Tは高いワットパフォーマンスを持つものの、AMDのRyzen 7000無印モデルに比べると劣ると言えます。

ですので、低消費電力、低発熱、高性能なPCを組み立てる際にはワットパフォーマンスが高いがマザーボード代も高く付くRyzen 9 7900を選ぶか、Ryzen 7900ほどワットパフォーマンスは高くないが、CPU+MB合わせた予算は低く抑えられるCore i9-13900Tを選ぶか予算や何を最重要視するかで決めると良いかもしれません。

 

ちなみに、Core i9-13900Tについては大々的に販売は行われていないうえに、単品販売も行われておらず、PCショップアークなど限られたショップでマザーボードとのセット販売のみが行われています。

Core i9-13900T バルク版 (セット専用商品/単体販売不可)| パソコンSHOPアーク


すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

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