東京オートサロン2023に出展されていた、セレナAUTECHとエクストレイルAUTECH。この2台、実は市販されている通常のATUTECHモデルとは異なるカスタムが施されていた。
とくにセレナAUTECHのほうは、通常サイズにはない18インチの大径サイズのメッキホイールが装着されており、車高も30mmローダウンしているなど、特別感高い仕上がりだ。今回の反響によっては、市販化もありえるという、特別カスタム2モデルの詳細をご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:AUTECH、エムスリープロダクション
18インチホイールのブラックスパッタリング塗装が渋い!! セレナAUTECH
今回の2モデルのカスタマイズド仕様は、TAS2023に向けての特別仕様とのこと。現状のスペックで登場するわけではないらしいが、反響が高ければ(高いに決まっている!!)、市販化仕様へと生かされるという。
セレナAUTECHカスタマイズドは、通常のセレナAUTECHの若々しく上質なカスタムに加え、225/50ZR18サイズのアルミホイールを装着。通常セレナが最大16インチ(205/65R16)なので、外径2インチのアップとなり、迫力がかなり増している。ホイール本体はエルグランドAUTECH用がベースとなっているそうだ。
このギラリと輝くホイールには、カラーリングとしてダークスパッタリングという塗装が施されているそう。ブラックメッキ調に見えるが、光の加減によってはゴールドが透けて見え、深みがあってなかなかカッコ良い。
ちなみにタイヤ銘柄はミシュランのパイロットスポーツ4S。サーキットも走れるハイスペックスポーツタイヤだ。セレナAUTECHとパイロットスポーツの組み合わせは、先代セレナAUTECHにもあった(しかも「SPORT SPEC」という専用サスと車体補剛を入れて作り込んだ特別仕様もあった)が、先代では17インチサイズだったので、それよりも大きなサイズを採用したそうだ。
また、タイヤがはみ出さないよう法規対応として、前後のフェンダーにはモールも付けている。リアがハーフタイプになっているのは、スライドドアとの干渉を避けるためだそうだが、こうしたカスタムは大いにアリだし、セットでやって欲しい。
前述したように、あくまで参考出品ではあるが、担当者は、「プレミアムスポーツを表現するためにチャレンジしたカラーリングです。今回のTAS2023にて好評評価を頂ければ、市販化を前向きに検討したいと思います。」と、筆者には「やる気満々」に見えた。
エクストレイルAUTECHは、ホワイトカラーの本革シートが斬新!!
エクストレイルAUTECHカスタマイズドも、ダークスパッタリング塗装の20インチホイールを装着していた(サイズ変更はなし)が、もっとも目を引いたのは、インテリアのシート色がホワイトレザーだったことだ。ベースのAUTECHはブラック本革にブルーステッチだったが、よりブルーのアクセントが目立つホワイトシートになっていた。ジーンズなどと擦れたとき、シートにブルーの色映りが起きないか気になるが、表皮が強いので、普通に手入れをしていれば問題ないそうだ。
実はこのホワイトシート、既にAUTECH プレミアムパーソナライゼーションプログラム(シートカラーや素材、ステアリング、ステッチのデザインを組み合わせてオーダーができるプログラム)で採用されているものだが、このエクストレイルAUTECHでは初採用となったそうだ。外から見てみても、このホワイトのレザーシートはひと際目立ち、存在感があってカッコよい。
昭和レトロなカスタムもみてみたい!!
今回の東京オートサロン2023では、セレナとエクストレイルという日産の2大人気車で、AUTECHのカスタマイズをみせていただいたが、是非、アリアやフェアレディZのAUTECH仕様も見てみたいところ。また、今回日産ブースに(この2台と)同時に展示されていた、3代目キューブのリフレッシュコンセプトカーのように、古いクルマをAUTECHが現代風にするのもカッコよいと思う。商品化は日産にはできなくても、AUTECHならできるのではないだろうか。
愛されてきた名車が日産にはたくさんある。それらを愛したファンが戻ってくるきっかけになるかもしれないし、他社とはちがうテイストのクルマを出すことで、新たなユーザー(特に若い世代)の獲得につながるかも知れない。AUTECHの今後には、大いに期待したい。
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