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静[しずか]御前が針の筵[むしろ]に座る思いで、頼朝[よりとも]の前で舞いを披露しているちょうどその時、郷[さと]御前は赤子を抱き上げ、乳を含ませていた。 これから先、いったいどうなるのかまったく分からない。すぐにも追手が踏み込んできて、自分たちを捕えるのではないかという不安に、…