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洗練され、謎めいている。中間が一切ない白と黒で、グラフィックデザインにも通じる巧みな構図で、空間を切り開いていく。素朴で力強い、木版画表現が持つそんなイメージをヴァロットンははねつける。 「木版の革新者」と言われたヴァロットンの真骨頂は、室内の人物を表した連作に見いだせるだろう。…