東京オートサロン2023が開催されている幕張メッセで行われた『Adam byGMO日本レースクイーン大賞2022』の表彰式。2022シーズンの国内モータースポーツが開催された各サーキットで活躍した300名を超えるレースクイーンの中から、ファンの投票により5名の大賞受賞者が決定し、栄えあるグランプリにはPacific Fairiesの名取くるみさんが選ばれた。
2022年のレースクイーン大賞にノミネートされたのは50名のレースクイーン。11月のファーストステージから数えてファイナルステージ終了となる1月5日まで合計42日間の投票期間。喜怒哀楽の日々を過ごし、ときには不安と闘い続け、見事にレースクイーン大賞を受賞した5人がステージで語った想いをまとめた。
■名取くるみ「素晴らしいレースクイーンの皆さんの背中を追い越す勢いで精進していきたい」
2022年の日本レースクイーン大賞グランプリを獲得した名取くるみさん。まずは大賞の表彰でステージに登壇し、持ち前の笑顔で来場した多くのファンや関係者に挨拶した。
「私をここまで連れてきてくれた皆さん、本当にありがとうございます。何かに挑戦するときは、いつも全力で私を応援して支えてくれる……そんな皆んながいてくれたから、私は今このステージに立つことができています」
「私は自分の中で、賞レースに参加するのは、これが最後と決めていました。ですので、ここに立つことができて、本当に嬉しいです。何かと不安がる私にみんなは『大丈夫、くるみちゃんならできる』と勇気付けて、元気をくれます。こんなにも温かい人たちに囲まれて、自分の大好きなレースのお仕事に携わることができて『私はなんて幸せ者なんだろう』と改めて実感しました」
そして、グランプリ受賞が決まると、これまで奥底に秘めていた思いが溢れ出るように涙を流しながらスピーチに臨んだ。“グランプリという称号”に恥じないように、これからも精進していきたいと意気込みを語る名取さん。
「日本レースクイーン大賞のグランプリという栄えある賞を受賞することができて、とても光栄です」
「私は幼い頃、モータースポーツが大好きな父の影響で、このレースクイーンという業界を知りました。そして、父に初めて連れてきていただいた筑波サーキットでは、綺麗なお姉さんがサーキットを堂々と歩いていく姿をみて『なんてカッコいいんだろう』と、憧れの眼差しで見ていました」
「そんな私が大学を卒業して、一番最初にいただいたお仕事が、筑波サーキットでのレースクイーンのお仕事でした。幼い頃から憧れたお仕事につくことができて、夢のように嬉しかったです」
「走行会や、イベントでレースクイーンを務めるなかで、スーパーGTという大きなカテゴリーのレースクイーンに挑戦したいと思うようになりました。そして今、スーパーGTのレースクイーンとして活動することができ、栄えある賞を受賞することができました」
「このことは、私の人生において、かけがえのない宝物となり、それ以上にここまで一緒に歩んできたファンの皆さんとの時間と思い出が、最大のプレゼントになります」
「このグランプリ受賞に、賛否両論あるのは当然だと思いますし、それはひとつの貴重な意見だと思って、しっかりと受け止めていきます。そして、この大きな喜びが、他の誰かの痛みの上にあってものだということを忘れず、皆さんが投票してくれた1票1票を胸に刻んで、これからも素晴らしいレースクイーンの方々の背中を追い越す勢いで、自身の活動に精進して参りたいと思います。なので、これからも、温かく見守ってくださったら嬉しいです。皆さん本当にありがとうございました!」
■織田真実那「『諦めずに頑張り続けて良かったね』と過去の自分に伝えてあげたい」
2021年の日本レースクイーン大賞では実行委員会特別賞を受賞するも、目標としていた大賞に届かず、ステージ上で悔し涙を流した織田真実那さん。
再度の挑戦が実り、念願の大賞を獲得した。ステージ上で大きなトロフィーを受け取るときにはすでに感極まり、憧れだった景色を見ながら感謝の思いを伝えた。
「去年、ありがたいことに特別賞を受賞させていただきました。デビュー当時から、ずっとファイナリストには残っていましたが、大賞を獲得することができず、このトロフィーとステージにずっと憧れ続けてきました」
「今、憧れ続けた夢のような景色が広がっています。『今まで本当に諦めずに頑張り続けて良かったね』と、過去の自分に伝えてあげたいです。この景色を、これからずっと忘れることはないと思います」
「でも、ここまで来られたのは、決して私ひとりの力ではありません。私のファンをはじめとする、たくさんの方々に協力していただいて、今ここに立っています。本当に力になってくれた、応援してくれたみんなに、心から感謝します」
「そして何より、私はKONDO RACINGとリアライズコーポレーション様、そしてチームの皆さんが大好きです。その大好きなKONDO RACINGのリアライズガールズとして、レースクイーン大賞を受賞できたことが、本当に幸せです」
「大賞を受賞させていただいたからには、今後もモータースポーツ業界を広めていけるお手伝い、そしてレースクイーン業界を盛り上げていけるお手伝いができたら嬉しいです。これからも、応援よろしくお願いします! 本当にありがとうございました!」
■藤井マリー「これからも立派なトップレースクイーンとしてサーキットで活動していきたい」
日本レースクイーン大賞初挑戦となった2021年は特別賞のクリッカー賞を獲得し、今年は大賞受賞を目標に臨んでいた藤井マリーさん。
当初は2021年の挑戦を最後にすると決めていたそうだが、クリッカー賞受賞が2022年の挑戦のきっかけだったという。
「実は、私は昨年も日本レースクイーン大賞に出ているんですけど、それを“最初で最後の挑戦”と思って臨みました。クリッカー賞をいただきましたが、そのステージで司会のなべじゅん(渡辺順子)さんの『クリッカー賞は将来有望な人に与えられる』という言葉が、すごく胸に残っていて……」
「『自分には、まだまだ努力するところがある、まだまだファンの人に届けられていないものがあるな』と、自分を奮い立たせて、今回2度目の挑戦をさせていただきました」
「昨年は届かなかった日本レースクイーン大賞を受賞することができて、私はとっても幸せです。スポンサーの株式会社ZENT様は、モータースポーツの宣伝のため、1年で32回も店舗に行かさせていただきました」
「そして、レースクイーンとしては異例の、スーパーGT搬入日にチームへの取材にも行かさせていただきました。オリエンタルバイオ株式会社様では、スーパー耐久でサーキットでの生配信や特別ステージを毎回設けていただき、ファンの皆様が楽しんでいただける場を作っていただきました。このふたつのコスチュームでステージに立てたことを、とても誇りに思っております」
「毎日、私のことを考えて、私のことを信じて、まっすぐ突き進んでくれたファンの皆様のおかげで、私は今ここに立っています。投票期間中の、ファンの皆様の団結力は、勝つために努力し続けているレーシングチームのような団結力でした。素敵なものを見せていただき、本当にありがとうございます」
「これからは日本レースクイーン大賞を受賞したレースクイーンとして、こんな私を先輩と慕ってくれる可愛い後輩たちと、偉大な背中をみせてくれた先輩たちの意思を引き継いで、これからも立派なトップレースクイーンとして、サーキットで活動していきたいと思います。本当に応援ありがとうございました!」
■益田アンナ「5年前に見たかった景色を見ることができてすごく感動しています」
5年ぶりにレースクイーン復帰となった益田アンナさん。投票期間中は、不安が募って落ち込むことも多かったという。
目標としていたレースクイーン大賞を受賞し、ステージでトロフィーを受け取るも「本当に緊張しすぎて、今思っていることを全部伝えられるか不安なんですけど……」と、かなり緊張した様子。それでも、ファンや関係者への感謝など、胸の内にある想いをひとつひとつ丁寧に語っていた。
「私は5年前に、一度Pacific Fairiesのレースクイーンになりました。その時はレースクイーン大賞にエントリーすることすらできず『悔しい』という思いがずっと残っていました。その5年前に見たかった景色を、今回こうして見ることができて、本当にすごく感動しています」
「(投票期間中は)毎日不安もありましたし、悔しい思いもいっぱいあって『大賞を獲ることができないんじゃないか』と落ち込んでしまうことがあったのですが、毎朝起きるとファンの方の『投票したよ』『アンナちゃんなら、絶対にいけるから』という応援メッセージをたくさんいただいて、それを見るたびに『このまま挫けて終わってしまうと、ファンのみんなに申し訳ないな』『もっとやる気をだして、頑張ろう!』という気持ちにさせてもらいました。本当にここまで応援してくれたファンのみんなには、言葉に表せないくらい感謝しています」
「レースクイーン大賞を獲ることができて、ファンの皆さん、関係者の皆様、応援してくれた友達に恩返しすることができたのかなと思います。本当に最後まで応援してくれて、ありがとうございました!」
また益田さんは、特別賞のテレビ東京賞を獲得。表彰式にもテレビ東京のクルーが取材しており、2月以降に益田さんが出演する番組が放送される予定だ。
「テレビ東京賞をいただけて、本当に光栄です。これからも、どんどんモータースポーツの魅力を伝えていけたらいいなと思うのと、幅広いお仕事をしていけたらと思います」と感想を述べた。
■宮瀬七海「何度も立ち止まり、何回も転んだけど……その度に手を差し伸べてくれたのはファンの皆様でした」
今回は意を決して大賞受賞とグランプリ獲得を目指していた宮瀬七海さん。長年、追いかけ続けたレースクイーン大賞のトロフィーを手にし、スピーチ中は涙が止まらない様子だった。
ここまでの自身の道のりも振り返り、時には込み上げてくる想いに、言葉を詰まらせる場面もあった。
「このオートサロンのステージで、レースクイーン大賞のトロフィーを持って、こうやって今スピーチができていることを、本当に嬉しく思います。念願だったレースクイーン大賞を私に獲らせてくれたファンの皆様、本当にありがとうございます」
「私は『絶対に今年じゃないとダメ』と自分の中で思うくらい、2022年のシーズンが本当に幸せでした。スーパーGTではMobil1レーシングサポーターズとして応援させていただいたカルソニック TEAM IMPULがシリーズチャンピオンを獲得しました」
「27年ぶりの快挙にレースクイーンとして立ち会うことができたことが、本当に嬉しかったです。レースが好きでレースクイーンになった私は、チームが1戦1戦勝利に向かって駆け抜けていく姿を間近で見ることができ、3年間応援したチームがシリーズチャンピオンになる姿を見ることができて、本当に嬉しかったです」
「スーパー耐久では、イメージガールが変わる年にリーダーという大役を任せていただきました。最初は皆様に受け入れてもらえるか不安でしたが、モータースポーツのファンの皆様は、サーキットで温かく迎え入れてくださって、本当に嬉しかったです」
「初めてクラウドファンディングに挑戦した時も、目標を超えるたくさんのご支援をいただき、目標を達成することができました。こんなに嬉しいことはないし、感謝の気持ちでいっぱいです。こんな特別な年に、レースクイーン大賞を獲るという夢を叶えてくださって、本当にありがとうございます」
「私のレースクイーン人生において、ファンの皆さんはかけがえのない存在でした。私がレースクイーンをやるにあたって、いつも夢とか目標など、“目指すところ”を持つようにしていました。私はコツコツ努力することしかできないタイプで、ここに来るまで、すごく時間がかかってしまいました」
「目標に向かって駆け抜けてきたけど、何度も立ち止まったり、何回も転んだりしました。だけど……その度に、手を差し伸べてくれたのは、ファンの皆様でした。皆様がここまで連れてきてくれたし、家族や友達、事務所の皆さんだったり、私に関わってくださった全ての方が背中を押してくれて、育ててくれて、今の私がいます」
「この感謝の気持ちを胸に、2023年は恩返しをしていけるようなレースクイーンになりたいです。夢を叶えてくださって、本当にありがとうございました!」
宮瀬さんは、東京中日スポーツ賞を獲得。この1年は『トーチュウモータースポーツ大使』としても活動することとなり、「レースが好きで、レースクイーンになった私にとっては、この賞をいただけて本当に嬉しいです。私がこんなにハマっているモータースポーツの魅力を、もっと皆さんに伝えていけるレースクイーンになれるように頑張ります!」と笑顔をみせていた。