F1は長年、ロンドンでレースを開催するという野望を抱いてきた。イギリスの首都で近い将来にグランプリが開催されることはなさそうだが、セントポール大聖堂のそばに、F1アーケードゲームを楽しめるF1公認の『F1 Arcade』が12月12日に正式にオープンした。
セントポール大聖堂に隣接するショッピングセンター『1 New Change』内に位置する『F1 Arcade』には、最新技術を駆使したF1シミュレーター60台が置かれ、ファンはレースの興奮を味わえる他、40フィート(約12m)の長さのあるバーでカクテルを飲みながらくつろいだり、さまざまなF1開催地の食べ物を提供するレストランで家族で食事を楽しむこともできる。
設置されているのは、F1と大手シミュレーターデザイン会社が協力して独自に開発したレーシングシミュレーターで、「年齢や能力に関係なく、F1ファンでなくても楽しめるものを作ることを心がけた」と、F1商業担当マネージングディレクター、ブランドン・スノーは述べている。
利用者は、2022年のグリッドに存在したすべてのマシンから選択してゲームを楽しむことができる。1セッションあたり最低4レースに出ることができ、フォーマットも多岐にわたっている。ひとりかふたりの友人と、また、チームとしてもレースができ、より本格的にシムレースをしたい場合は、フリー走行と予選と25分のレースからなる“グランプリ”も体験可能だ。
『F1 Arcade』は月曜日から金曜日は正午に、土曜日と日曜日は午前10時にオープンし、曜日によって22時~深夜1時まで営業する。料金は“ドライバー”ひとりあたり13.75ポンド(約2300円)からで、最低年齢は7歳だ。
プレビューパーティにはF1 CEOステファノ・ドメニカリ、元F1ドライバーのミカ・ハッキネン、デイビッド・クルサードらが登場した。2023年にはバーミンガムにもオープンする予定だ。