ダカールラリー2023も残すところあと1日。1月14日の競技は、お馴染みになったエンプティクオーターの砂丘地帯で行なわれた。
エンジン冷却水の水温上昇というトラブルを抱えている日野チームスガワラの日野600だが、ここでも手堅い走りをみせ、ステージ8位でゴール。累積総合10位というポジションを堅持した。
文/トラックマガジン「フルロード」(日野チームスガワラSNSより)、写真/日野チームスガワラ・ASO
この日のステージもエンプティクオーターの砂丘越え
1月14日の行程はシャイバ~エル・ホフフ。今大会最大の難関となっている「エンプティクオーター」での最終ステージがシャイバのビバーク周辺で行なわれた。
日野チームスガワラの日野600シリーズ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は健闘を続けて、同区間をトラック部門総合8位でゴール、 総合10位の累積順位を堅持した。
この日のSS(競技区間)も引き続きエンプティクオーター(何もない一角)と呼ばれるサウジアラビア南東部に広がるルブアルハリ砂漠が舞台となった。
ビバーク地の南側をループ状に巡るルートは、153kmと距離は短いが砂が柔らかく、登頂がむずかしい切り立った砂丘、越えた先がくぼんでいるリスキーな砂丘越えが連続する過酷な内容だった。
手堅い走りでトラック部門総合10位をキープ
エンジン本体のトラブルで冷却水の水温上昇という持病を抱えている日野チームは、エンジン冷却水を補充してSSをスタート。
中間地点あたりで再び補充のために10分ほど停まったが、それ以外は目立ったロスタイムなく、終盤のナビゲーションの複雑なエリアもミスなく走り切ってゴールした。
その後は511kmの長いリエゾン(移動区間)でチームの待つアル・ホフフに到着。現地は断続的に激しい雷雨に見舞われたが、明日の最終ステージに向けてメカニックたちは点検整備に余念がなかった。
15日は海岸近くで136kmの競技を行なったあと、ダマム市内の特設会場にゴールする。
チームメンバーのコメント
菅原照仁
砂が柔らかくて厳しかったです。後半は砂の抵抗で車速が上がらず、最後はナビゲーションのポイントが拾いにくかった。明日も何があるかわかりませんが、しっかり走ってゴールしたいです。
染宮弘和
後半部分に目標のポイントが遠くてカップを合わせにくいトリッキーなところがありました。明日は海岸沿いを走るようで、雨の影響がなければ良いのですが……。
望月裕司
水温上昇のトラブルは抱えていますが、ここまで来たからには最善を尽くして何としてもゴールラインを越えたいと考えています。あと一日、頑張ります。
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