<p>首相、核使用「決して許せない」 G7で発信に意欲</p><p>岸田首相、核使用「決して許せない」 G7で発信に意欲 首相はG7のうち5カ国を歴訪したことについて「結束して法の支配に基づく国際秩序を守り抜いていくべく連携することを確認できた」と成果を強調した。</p><p>【ワシントン=田村龍彦】岸田文雄首相は14日午前(日本時間15日未明)、米ワシントンで記者会見し、広島市と長崎市への原爆投下から一度も核兵器が使用されていない…</p><p>【ワシントン=田村龍彦】岸田文雄首相は14日午前(日本時間15日未明)、米ワシントンで記者会見し、広島市と長崎市への原爆投下から一度も核兵器が使用されていない歴史を「ないがしろにすることは、人類の生存のために決して許されない」と述べた。5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)で「こうしたメッセージを力強く、歴史の重みを持って世界に発信したい」と訴えた。 また、首相はG7のうち5カ国を歴訪したことについて「結束して法の支配に基づく国際秩序を守り抜いていくべく連携することを確認できた」と成果を強調した。中国やロシアの脅威を念頭に、サミットで「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた一層の協力を確認したい」と述べた。 一方、いわゆる徴用工訴訟問題を巡り、韓国政府が検討している原告への賠償金支払いを韓国の財団が肩代わりする案について、評価は避けた上で「外交当局の努力を続けてもらいたい」と述べた。 米国が実施している中国への半導体輸出規制に関しては「経済安全保障の考え方に基づき、米国をはじめとする同盟国や同志国と緊密に意思疎通を図りながら取り扱いを考えていく」と語った。G7サミットの前に日中首脳会談を行う可能性について問われ、「現時点で何か具体的に決まっているものはない」と述べた。 また、野党や与党の一部から批判が出ている防衛費増額の財源を賄うための増税について「(23日召集の通常国会で)野党との活発な国会論戦を通じ、国民への説明を徹底したい」と述べた。 首相は9日からの5カ国歴訪を終え、14日午後(日本時間15日未明)、政府専用機で米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地を出発。15日午後、羽田空港に帰国する。</p>