もっと詳しく

世の中には分からないことが多いもんだ。「徒然草」の第百七十五段は〈世には、心得ぬ事の多きなり〉で始まり、こう続く。〈まづ酒をすすめて強(し)ひ飲ませたるを興とする事、いかなる故とも心得ず〉▲無理やり酒を飲ませて面白がるとは、どんな理由だろうが理解できない。兼好法師は眉をひそめる。…