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18歳まで過ごした山口を私は一度“捨てた”。そしてそれから8年後またここに帰ってきた。誰かがまた帰ってこられるように。 「ここにはなにもない。つまらない。こんなところ早く出て行きたい」。そんな山口への絶望感と外への憧れを私は抱いていた。思い返せばあの頃は家と学校の往復の日々で、せいぜ…