もっと詳しく

Intelでは2022年に発売がされた第13世代Raptor Lakeの後継として2023年から2024年にMeter Lake、その後にArrow Lakeを用意していますが、更にこの先に登場するLunar Lakeについてアーキテクチャーに関する情報がはじめて出現しました。

第16世代 Lunar Lakeでは完全新設計のアーキテクチャーを搭載。ノートPC向けに従来アーキテクチャーより電力効率が大きく向上へ

Intel confirms Lunar Lake features an entirely new architecture for low-power mobile devices | Videocardz

Intelでは2021年に発売したAlder Lakeにて新しいCPUアーキテクチャー、Golden Coveを搭載しており、IntelではこのCPUをベースに2022年は改良を加えたRaptor Lake搭載のRaptor Coveを搭載し、更にその先、2023年から2024年にかけて登場するMeteor LakeやArrow LakeでもGolden Coveをベースに改良を加えたCPUアーキテクチャーが搭載されると見られています。

しかし、Intelでは2025年以降に登場が予定されている第16世代CPU、Lunar Lakeに向けて完全新設計となるCPUアーキテクチャーを準備しているようです。

Ian氏がIntelのクライアント・コンピューティング・グループ(CGM)*のトップ、Michelle氏よりLunar LakeではCPUアーキテクチャーの完全新設計が行われ、特にノートPC向けに高いワットパフォーマンスを目標に開発が進められていると話を受けたとの事です。

また、このLunar Lakeについては2023年1月26日のQ4決算発表にて概要の説明が行われるとの事です。

Lunar LakeのターゲットはApple SoCなどARM系でノートPCメイン。デスクトップ向けは言及なし

Lunar Lakeについては過去に噂で出ていたRoyal Coreと言う計画の一つであり、IPCについてはGolden Coveの2倍、Meteor Lake搭載のLion Coveに対しても30%増しと言う野心的な目標で開発がされていると過去に登場したリークでは言われています。

Intel Core以来の大幅進化”Royal Core”の情報出現。2024年以降に登場

この野心的な目標を実現するためにLunar Lakeは2nm相当のIntel 20Aプロセスを用いて製造が行われる他、GPUやアクセラレータなどCPU以外の機能はTSMCなど他社ファウンドリー製チップもタイルデザインの中に組み込まれると2022年に開催されたHotChipsにて明らかにされています。

また、このLunar LakeのライバルはAMDではなくどちらかと言うとワットパフォーマンスが優れているARM系CPUであるApple SoCなどに対抗する事が念頭に開発が進められているとも過去に言われている事から、TDP 15W程度のCPUをメインに開発が行われる予定で、デスクトップ向けモデルについては現時点でLunar Lakeとして登場するのかは明らかにされていません。

新アーキテクチャーの開発となると多くの開発工数が必要となり、ノートPC向けからデスクトップ、サーバー向けまで手広く開発する事は困難となります。

そのため、収益が高い順にノートPC、サーバー・データセンター向け製品、デスクトップと言う優先順位で開発が進むと考えられるため、第10世代CPU Ice Lakeの様にデスクトップ向けモデルはLunar Lake世代では登場せず、次のNova Lakeなどで登場するというスケジュールの可能性はありそうです。


すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

投稿 Intel 第16世代CPU Lunar Lakeでは完全新設計に。ただし、ノートPC向けのみ?ギャズログ | Gaz:Log に最初に表示されました。