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 モータースポーツイベントを取材するジャーナリスト、専門誌編集者などにより組織されるJMS日本モータースポーツ記者会は2022年JMSアワードの選考を行い、アワード(大賞)に勝田貴元、特別賞にHOSHINO RACING/TEAM IMPULへの授与を決定したことを発表した。

 毎年発表されているJMSアワードは、その年度のモータースポーツ界において顕著な活躍を行い、次なるステップや今後の活躍が期待される選手に与えられる栄誉ある賞だ。

 また特別賞は、モータースポーツ界に大きな功績を残した関係者に贈られる顕彰制度となり、両賞ともシーズン終了後にJMS会員から対象者を募り、会員の投票によって受賞者を決定している。

 2022年はWRC世界ラリー選手権で活躍する日本人ドライバーの勝田が大賞となるJMSアワードを受賞し、特別賞にはスーパーGT GT500クラスでシリーズチャンピオンを獲得したHOSHINO RACING/TEAM IMPULが選出された。

 両者には1月11日に国際文化会館で開催されたJMSモータースポーツ・ナイトにおいて銀杯が授与されている。受賞理由と受賞者の喜びのコメントは以下のとおりだ。

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JMSアワード2022 勝田貴元

受賞理由:WRCで唯一の日本人ドライバーとして活躍し、昨年12年ぶりに開催されたラリージャパンでは3位表彰台を獲得。今後の活躍に期待を込めて、JMSアワードに選出されました。

勝田貴元のコメント
「このたびは、日本モータースポーツ記者会によるJMSアワードに選出していただき、本当にありがとうございます。歴代のJMSアワード受賞者の顔ぶれは、錚々たるメンバーが揃っており、そのなかに僕が入れることをすごくうれしく思っています」

「普段から雑誌やwebサイトを通じて、モータースポーツの魅力を伝えていらっしゃる、プロフェッショナルなジャーナリストのみなさまによって選ばれる賞です。僕としてもプロの方々に選んでいただいたという思いで、喜びもひとしおです。本当にありがとうございます」

「今シーズンのWRCは、1月19日のラリー・モンテカルロで開幕します。2023年はTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームの3台目をセバスチャン・オジエ選手とシェアするかたちで走ります。その他のラリーも4台目のGRヤリス・ラリー1で参加するので、今年もフル参戦させていただけることとなりました。この期待をしっかりと結果につなげられるように、僕自身も、さらに上を目指して頑張ってまいります。これからもよろしくお願いします」

勝田貴元はビデオメッセージで喜びの声を届けた
勝田貴元はビデオメッセージで喜びの声を届けた
勝田貴元の代理で銀杯を受け取ったTOYOTA GAZOO Racingの加地雅哉ゼネラルマネージャー
勝田貴元の代理で銀杯を受け取ったTOYOTA GAZOO Racingの加地雅哉ゼネラルマネージャー

特別賞 HOSHINO RACING/TEAM IMPUL

受賞理由:スーパーGTの前身にあたる全日本GT選手権の1995年にドライバーズタイトルを獲得して以来、27年ぶりにシリーズチャンピオンを獲得。また全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦もてぎでのチーム内での名バトルなどシリーズを盛り上げる活躍を讃え、特別賞に選出されました。

TEAM IMPUL 星野一義監督のコメント
「今回、このような栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。振り返ると、2022年はカルソニックが苦しい状況にあったのですが、それでも森谷(弘史)会長が『心配するな、ここは男と男の約束で、一緒にがんばろう』と言ってくださり、僕も『絶対にやります!』と返事をしました。そこでチャンピオンを獲るとかは言わなかったのですけど、こうしてチャンピオンをとって、森谷会長に恩返しすることができました」

「私自身、16歳のころからレースをやっていますけど、ニッサン、ブリヂストン、カルソニック、それから最近ではITOCHU ENEXと、すごく周りの人に恵まれて、みんなが僕にレースをやらせていただけるので、本当に感謝しています。これからもレースに情熱を注いでいきたいと思います」

日本モータースポーツ記者会の高橋二朗会長からJMSアワード2022特別賞の銀杯を授与された星野一義監督(TEAM IMPUL)
日本モータースポーツ記者会の高橋二朗会長からJMSアワード2022特別賞の銀杯を授与された星野一義監督(TEAM IMPUL)
JMSアワード2022特別賞の銀杯を授与された星野一義監督(TEAM IMPUL)
JMSアワード2022特別賞の銀杯を授与された星野一義監督(TEAM IMPUL)