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<p>【巨人】ドラ1浅野翔吾「常に全力」イチローさんの教え胸にプロ第一歩</p><p>ドラ1浅野翔吾「常に全力」イチローさんの教え胸にプロ第一歩 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人の新人合同自主トレが13日、G球場で始まり、ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商=が、“イチ流”スタートを切った。この日から外野グラブを一昨年、指導を受けたマリナーズ会長付特別補佐兼イン</p><p>ストラクターのイチロー氏(49)のモデルに新調。また「常に全力で」という教え通りキャッチボールの初球から地を這(は)うような力強いボールを披露。“イチ流”を貫き、一流の仲間入りを目指していく。 イチロー流で浅野がプロの世界へ踏み出した。ウォーミングアップを終え、キャッチボールの1球目。5メートルほど先にいたドラフト2位・萩尾に向かって、周囲が驚くほど速く、強い球を投げ込んだ。「(イチロー氏から)キャッチボールは強く投げろと言われた。近い距離でもしっかり投げる練習をしましたし、遠くからも低い球というのを意識している」と、こだわりを明かした。 一昨年の12月、イチロー氏が高松商を訪問。「常に全力」の大切さを学んだ。近い距離のスローイングに不安があったが、キャッチボールの時間を多く取り、改善してきた。この日は距離が伸びても低い球を徹底。「浮くより低い球を投げられた方がアウトになる確率は高い。いいキャッチボールができた」と胸を張った。 道具もだった。「51」のビブスを着用した浅野が使用した外野手用のグラブはイチローモデル。「同じ背番号でプロの舞台でやる。初めてはイチローさんのでいこうと」。高校時代と形が似ていること、野球を始めた時に最初に使用したグラブもイチローモデルだったという縁もあった。浅野流で巨人カラーにし、親指付け根付近にはジャビットもあしらった。また、自ら内野手用も用意。生き抜くためどんな状況にも対応できるように備える。 打撃でも全力の姿勢は変わらない。室内で行ったティー打撃では1球目から鋭いスイングを披露。118スイング。一振り一振りに気合を込めた。初日からレジェンドの教えを体現し、「『常に全力』と教えていただいたので。普段の食事を含めて全て全力でやっていきたい」。 この日の新人合同自主トレには報道陣約80人、テレビカメラ10台が集結。3年ぶりにファンへも公開された。コーチ陣を含め一挙手一投足を目で追われたが「とてもうれしい気持ちになりますし、試合もお客さんがくる、緊張感を持って練習ができる」と大物ぶりを見せた。 いよいよ始まったプロの舞台。「今年は学びの年にしていく。先輩方にしっかり自分から行って、いろんなこと教えてもらいたい」。あくなき向上心を持つ黄金ルーキーが、“イチ流”を体現し、一流へ駆け上がる。(宮内 孝太) ◆イチロー氏の高松商での指導 高松商は21年夏の甲子園3回戦で、前年にイチロー氏の指導を受けた智弁和歌山に敗退。試合後、長尾健司監督の「うちにもイチローさんに来てほしい」というラブコールが実り、21年12月11、12日に香川・高松市内で実現した。フリー打撃を実演したイチロー氏は「ただ、打っているだけではない。形をつくって、打ってください」と助言。浅野は「これまで自分たちが正しいと思っていたことが覆された」と感謝した。</p>