エクストレイルやCX-60、ZR-Vなど、魅力的なニューモデルの登場でガラリと変わったミッドサイズSUVの勢力図。自動車評論家 渡辺陽一郎がコスパ・お買い得度で選ぶミッドサイズSUVランキング最新版をご紹介!
※本稿は2022年12月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年1月10日号
■お買い得感で選ぶならマツダに注目
ミッドサイズSUVで最も買い得な車種はCX-60(マツダ)だ。
買い得グレードのXD・Lパッケージは、後輪駆動のプラットフォームに直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボを組み合わせた。
2WDの価格は400万円少々に収まる。直列4気筒2.2Lディーゼルと同程度の装備を採用するCX-5に比べると、実質的に約30万円高いが、走りなどを考えると割安だ。
2位はアウトランダー(三菱)で、最上級のPが買い得だ。
価格は約550万円だが、モーターによる4輪の駆動力を綿密に制御して、峠道ではよく曲がる。
充電用リチウムイオン電池の容量は20kWhと大きく、Pには3列の本革シートやBOSEプレミアムサウンドシステムなども標準装着した。
ハリアーのプラグインハイブリッドZに比べれば約70万円安い。
3位はCX-5(マツダ)だ。
2.2LディーゼルのXDプロアクティブは価格が320万円台で、運転支援機能などを充実させるセットオプション(4万円)を加える買い方がベストだ。
全長はCX-60よりも165mm短いが、居住性や積載性は同等で、実用的なディーゼルが欲しい時にはCX-5は格好の選択肢だ。
4位はフォレスター(スバル)で、買い得グレードは330万円台のスポーツだ。
水平対向4気筒1.8Lターボを搭載して、動力性能は3Lに匹敵するが、WLTCモード燃費は13.6km/Lに達する。
電動機能を備えるeボクサーと比べて0.4km/Lしか劣らない。ウルトラスエード&本革シートなども標準装着した。
5位はRAV4(トヨタ)。
2Lノーマルエンジンのアドベンチャーは、後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させる機能などを備えて、舗装路と悪路の走行性能を高めた。
価格は368万円少々で、優れた積載性などを考えると割安だ。
6位は定番人気車のハリアー(トヨタ)。
プラグインハイブリッドは前述のとおり割高だが、標準タイプのハイブリッドGは約420万円で、WLTCモード燃費も22.3km/Lと良好だ。内外装は上質で装備も充実しており、静かで快適なSUVに仕上げた。
7位はエクストレイル(日産)で、X・e-4ORCEの価格は約380万円だが、圧縮比を変化させるVCターボが発電を行い、モーターで4輪を駆動する。
以下8位は(ホンダ)ZR-V・e:HEV・X、9位はレクサスNX350hと続く。
●渡辺陽一郎が選ぶミッドサイズSUVベスト9
・マツダ CX-5
・三菱 アウトランダー
・マツダ CX-60
・スバル フォレスター
・トヨタ RAV4
・トヨタ ハリアー
・日産 エクストレイル
・ホンダ ZR-V
・レクサス NX
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