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<p>半導体メーカーTSMCの熊本県進出 関係深い台湾企業トップが語る | NHK | ビジネス特集</p><p>「日本企業の経営システムは根回し、根回しで時間が遅れる」 こう語ったのは、世界的な半導体メーカー「TSMC」と深い関係をもつ台湾の大手企業の経営トップ。 インタビューで浮き上がるニッポンの課題とは?</p><p>【NHK】台湾の半導体メーカー「TSMC」のサプライチェーンを担う企業の経営トップへのインタビューから見えてきたこととは</p><p>「日台関係がTSMCによって、サイエンスの分野でもっと結びつくと思う。日本は研究開発が強い。材料、機械、自動化。手を組めば世界化になると思う。それが私の夢」 日本企業“根回し”で時間が遅れる 一方で、強烈な印象を受けたのが、日本企業の体質への警鐘だ。 郭智輝会長 「日本は何か問題があった時、考え過ぎる。時間がかかる。TSMCはすぐに決める。なぜかというと、半導体は2年間で※1世代が変わる。そこまでの経験判断で、クイック・レスポンス(素早い反応)を出さないと遅れる。これがTSMCの文化。一方で、日本の会社の経営システムは、根回し、根回しで時間が遅れる。1世代が10年の産業なら、日本が勝つ。ただ、この2、3年間で1世代が変わる半導体の産業では、ついていけない」 ※半導体産業では回路の幅を“できるだけ細くして”性能を高める「微細化」の技術開発を競っていて、サイズごとに「○世代」とも呼ばれる 「また私は長年、日本の会社にお世話になってきたが、日本は幹部の決裁権が弱い。TSMCは責任範囲内なら全部部長クラスで決まる。別に稟議とかはいらない。現場のことなら課長クラスで決まる。これが多分、日本では難しい」 TSMC進出を日本の半導体産業の活性化につなげていくには、変化を見すえた、リスク覚悟の“スピーディーな経営判断”こそがカギを握るという指摘だった。 かつて日本企業は世界の半導体産業で先行していたが、スマートフォンなどの普及に伴う急速な需要の高まりに対し、巨額投資に乗り出した台湾や韓国勢に追い抜かれる形となった。 東京では、官民を挙げた先端半導体の国産化に向けた新会社の設立が発表された。会社の名前は「Rapidus(ラピダス)」。 ラテン語で「速い」という意味が込められているという。</p>