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色づいた木々が湖面に映る。訪れたのは晩秋の週末。外国人を含む大勢の観光客でにぎわっていた。だが湖畔に建つ歌碑に気づく人はほとんどいない。 <夕陽(ゆうひ)は赤し身は悲し 涙は熱く〓濡(ぬ)らす> 奥多摩湖は都民の水がめである。昭和の初めにダムの建設が決まったが、補償交渉の難航や戦争…