カルロス・サインツは、フェラーリの一番古いテクニカルパートナーが、ある重要な領域において2022年シーズンのチームにアドバンテージを与えてくれたと考えている。
フェラーリは今年、シーズン後半にレッドブルとマックス・フェルスタッペンに大きく引き離されるまでは、世界タイトル争いに加わっていた。F1の新レギュレーションが施行された最初の年である2022年のフェラーリのパフォーマンスは、昨年と比べると大幅に改善。夏にシルバーストンで初めてのグランプリ優勝を飾ったサインツは、今年義務化されたE10燃料の生産にあたり、長年のパートナーであるシェル社の技術の進歩がフェラーリの成績に大きく貢献したと考えている。
「今シーズンは10%のバイオエタノールを含む燃料でレースをすることが義務化された」とサインツが述べたと『RacingNews365』が報じた。
「振り返ると、シェルはバイオエタノールを10%配合した燃料の生産に関して強かったので、そのことが僕たちのアドバンテージになったと思う。彼らはその経験を積んでおり、この数年間、最高品質のものをつくるために懸命に取り組んできた。彼らが素晴らしい製品を作ってくれたので、ドライバーとして昨年との違いはほとんど気にならなかった」
「これは彼らがこの数年にわたってバイオエタノールを10%配合した燃料のプロジェクトに懸命に取り組んできたおかげだ。彼らは2026年の100%サステナブルな燃料の生産についても同様に取り組んでくれるだろう」
注目すべきは、シェルはフェラーリがエンツォ・フェラーリにより創立された1929年から、フェラーリと関わりを持っていることだ。同社はF1が設定した2030年までに炭素排出量をゼロにするという目標をフェラーリが達成するために協力している。そしてこのパートナーシップは、10回のコンストラクターズタイトルと、12回のドライバーズタイトルの獲得は言うまでもなく、非常に素晴らしいイノベーションを育んできた。
「フェラーリとシェルがどれだけ長く一緒に仕事をしてきたかということは、興味深いことだ」とサインツは語った。
「フェラーリで仕事をするようになると、すぐにこの会社がどれだけ強力なのかわかる。両社は互いに相手を知り尽くしているので、素晴らしい協力関係にある」
「シーズン中、ドライバーとしてよくシェルのトラックラボに行くが、僕たちのためにすべてを完璧にするように、彼らがどれだけ熱心に仕事をしているかが分かる。彼らは常にパフォーマンスの改善に努め、信頼性に目を光らせているんだ」