ウイリアムズ・レーシングは、12月13日、F1チームのCEOおよびチーム代表を2年にわたって務めたヨースト・カピートが、2023年シーズンを前に退任することを発表した。チームは同時に、2021年に加入したテクニカルディレクター、フランソワ-グザビエ・ドゥメゾンの退任も明らかにした。
後任のチーム代表およびテクニカルディレクターは、後日発表するということだ。
退任にあたり、カピートは次のようにコメントした
「過去2シーズンにわたり、ウイリアムズ・レーシングを率い、この偉大なチームが好転を果たすための基礎を築くという仕事ができたことを非常に名誉に思う。このチームが将来の成功への道を進み続ける姿を見るのを楽しみにしている」
チームのオーナー、ドリルトン・キャピタルの会長マシュー・サベージは、ふたりに対する感謝を示した。
「我々がウイリアムズ・レーシングを復活させる旅を始めるための大きな変革プロセスに乗り出すなかで、ヨーストがハードワークにあたり、献身的に貢献してくれたことに対してお礼を述べたい。ヨーストがこのチャレンジを引き受けるため、予定していた引退を延期してくれたことに感謝する。彼はこの段階的なプロセスの次のステップに向けて、今まで担ってきた責任を次の者に託す」
「FX(フランソワ-グザビエ)の貢献にも感謝したい。これから踏み出す将来での彼の活躍を祈る」
2020年にウイリアムズ家からチームを取得したドリルトン・キャピタルは、新CEOにカピートを指名した。カピートは自動車およびモータースポーツ業界で40年以上にわたるキャリアを重ねてきた人物で、フォルクスワーゲンでモータースポーツディレクターを務めた時代には、同チームのWRCタイトル連覇を支えた。2016年にはマクラーレンのCEOを務めたが、短期間で離脱している。
2021年にはチーム代表サイモン・ロバーツが離脱、カピートがチーム代表も務めることになった。この年の3月に、カピートがフォルクスワーゲン時代に共に働いていたドメゾンがテクニカルディレクターに就任した。
2018年から3年連続でF1コンストラクターズ選手権最下位で低迷したウイリアムズは、2021年にはジョージ・ラッセルがベルギーGPで2表彰台を獲得、選手権8位に浮上した。しかし新テクニカルレギュレーションが導入された今年は、8ポイントしか獲得できず、再び最下位10位に戻ってしまった。