もっと詳しく

大前純史・画(5)に戻る 序 楽翁の旅 六 (文・永井紗耶子) 「だが、山中鹿之助(しかのすけ)というのは、出雲の尼子(あまご)の家臣ではなかったか」 「さようでございます」 吾郎(ごろう)は、よくご存じで、とでも言いたげに明るい口調で答える。傍らにいる春伯(しゅんぱく)は、孫の無礼を案…