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初窯から出された淡い緑色の陶器が、外気に触れて鳴きだす。福島県浪江町で江戸時代から続く大堀相馬焼の独特なひび割れ模様「青ひび」が、上薬に入る瞬間の貫入音(かんにゅうおん)だ。 「いい音だろう。浪江と自分をつないでくれる」。「松永窯」の3代目松永和生さん(73)は、東京電力福島第1原発…