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 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、同胞のダニエル・リカルドに、F1を離れての1年間は彼が予想しているよりもずっと長く感じるだろうと予告している。

 リカルドは、2013年シーズン後にウエーバーがF1を引退した際、レッドブルで彼の後任となった。リカルド自身はレッドブルを2018年に離脱してルノーに、その後はマクラーレンに移籍したが、2023年はレースシートがない状況となった。リカルドはレッドブルに戻り、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスをサポートするサードドライバーを務めることになったが、彼が2023年にレースに出走する可能性は非常に低いと考えられている。

「もちろんダニエル自身の言葉どおり、彼には休みが必要だ」とウエーバーはオーストラリアのモータースポーツウェブサイト『Speedcafe』に語った。

「彼は振り返って、F1に戻るための意欲とエネルギーを見つける必要がある。自分のモチベーションのレベルを測るために、自分の判断で控えの立場に留まることに前向きであるのはいいことだ。ミルトンキーンズとレッドブルというよく知った環境でそうしたことができるのは、彼にとって、素晴らしい機会だと思う」

「彼はブランドの役に立つだろう。それについては疑いの余地はない。彼は本当に人気があるし、世界的に知られている」

「1年間外れていると、彼にとっては長く感じるだろう。それはいいことかもしれない。彼にはそれが必要かもしれないからね。そして2024年が彼にとってどのような状況になるか、それに向けて決断することができる」

レッドブルのリザーブに就任したダニエル・リカルド(レッドブル)とクリスチャン・ホーナー
レッドブルのリザーブに就任したダニエル・リカルド(レッドブル)とクリスチャン・ホーナー

 ウエーバーは『Channel 4』のF1プレゼンターの一員であるだけでなく、マクラーレンでリカルドのシートを引き継いだオーストラリア人のオスカー・ピアストリのマネジメントも行っている。

「彼はダニエルとはかなり違う。オスカーはかなり控えめだと思う」とリカルドと比較したピアストリの性格について尋ねられたウエーバーは答えた。

「誰もがそれぞれの性格を持っている」とウエーバーは説明し、セバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスらの性格を比較した。

「世界チャンピオンとしてのセバスチャンは、キャリアの終わりの頃の彼とはまったく違っている。シャルルとマックスは、彼らが行うことについて、それぞれ独自性とスタイルを持っている」

「オスカーはF1では新人だ。どのようなドライバーであるかは関係ない。当然ながらF1や払わなければならない犠牲、移動、メディアに慣れるには時間がかかる」

「ランドがF1に来た時は、車のヘッドライトにおびえたウサギのようだった。(2011年の)ダニエルもおそらく同じだっただろう。HRTとトロロッソで少しの間そうだった」

「オスカーはとても控えめで、信じられないほどプロフェッショナルで勤勉だ。その様子はすべてのジュニアカテゴリーで見られた。そして彼の言葉で言うと、とても経済的だ。私の妻が『彼は海外にレースに行ったオーストラリア人のなかで一番洗練されている!』と言ったくらいだ」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2022年F1アブダビテスト オスカー・ピアストリ(マクラーレン)