新公道最速伝説『MFゴースト』の世界観を、リアルワールドで再現するヤングマガジンのスペシャル・プロジェクト「MFGコンセプト」が5年目に突入!!
作中の公道レース「MFG」に参戦できる86チューニング作りを目標とし、昨年と同じく、86シリーズをこよなく愛するMAX織戸こと、レーシングドライバーの織戸学選手をプロジェクト・アドバイザーに招聘。プロジェクト・パートナーとしてST、小倉クラッチ、カキモトレーシング、サード、フックス、ブリッド、プロジェクト・ミュー、横浜ゴム、レイズの9社が参加した。カスタマイズの相談はGRガレージで受け付ける、という座組はこれまで同様だ。
採用パーツのアップデートや、新たなパーツの投入を検討することで、素性の良いGR86のバランスを崩すことなく、そのポテンシャルを引き出すベストなチューニングメニュー(※)が完成。
「GR86MFGコンセプト2023」には、中低速の公道走行からサーキットでのスポーツ走行まで、軽快なFRスポーツを操る楽しさが満ち溢れている。
(※)『MFゴースト』自体が近未来のストーリーのため、作中の「86」と「86MFGコンセプト2023」が同じアフターパーツを使用しているとは限らない。作品の世界観にインスパイヤされたチューニングをメニュー化している。
■「抜群な一台に仕上がりました」プロジェクトアドバイザー 織戸学氏
「GR86をベース車両にしたMFGコンセプトの第2 弾となるのが、『GR86 MFGコンセプト2023』です。定番とも言える強化クラッチや高性能鍛造ホイール、信頼性の高いエンジンオイル、そして私のシグネチャーモデルであるサスペンションは前回モデルからの継続です。シートはセミバケットタイプからフルバケットシートタイプへ、ブレーキは耐フェード性を高めたパッドへとスイッチしました。私が初期から開発に携わったタイヤAD09は、MFGのレギュレーション(※)を考慮し、幅を10mmのみサイズアップ。GR86らしい軽快なフットワークをキープしつつ、戦闘力を高めました。新たに導入したパーツは、吹け上がりの良さとパワーアップを実感できるマフラーと、走行安定性を高めるGTウイングです。懐の深い乗り心地を提供する足回りのセットは剛性感と路面追従性を両立し、キレのあるシフトワークや繊細なブレーキタッチなど、操作性も抜群な一台に仕上がりました。」
※重いクルマほどファットなタイヤを履けるという「グリップウエイトレシオの均一化」がMFG唯一のレギュレーション
「走りも見た目も、よりコンペティティブな方向に進化させていますが、入手困難な特殊パーツは一切使用せず、全国のGRガレージで手に入れられるパーツだけでメニューを組んでいます。気になるパーツを一つ一つ取り付けて、その効果を、ステップ・バイ・ステップで味わっていくのもオススメです。」
プロジェクトの最新情報は「MFGコンセプト」公式Facebookページをチェック!
『MFゴースト』とは?
西暦202X 年。クルマの自動運転が普及した日本。そんな時代に、ガソリンエンジンの自動車による公道レースMFG が開催され、世界中で人気を集めていた。イギリスのレーシングスクールを卒業した片桐夏向(カナタ・リヴィントン)は、帰国後すぐに「86GT」を駆ってMFG に参戦し、凄まじいドライビングテクニックを見せつけ、レース毎に躍進していく。5500 万部突破の『頭文字D』作者・しげの秀一が描く新公道最速伝説。
■選び抜かれたパーツで組み上げたMFGで勝てるGR86最適チューニング
5年目を迎えたヤングマガジンの大好評プロジェクト「MFGコンセプト」ではGR86をベース車両としたチューニングメニュー開発の第2弾を実施。新規パーツ投入や既存パーツのアップデートで、戦闘力は確実に高まっている!
■カキモトレーシング Class KR GRバンパー(ガーニッシュ)装着車用
■SARD Racing LSR WING for GR86
■RAYS VOLK RACING TE37 SAGA S-plus
■BRIDE ZIEG IV
■FUCHS TITAN GT1 FLEX 5 SAE 0W-20
■Project μ ブレーキキャリパーキット(左)FORGED STREET CALIPER 4Pistons × 2Pads FS4M (フロント用、カスタマイズド付属ブレーキパッド: HC+ R3)/ブレーキキャリパーキット(右)FORGED SPORTS CALIPER 2Pistons REAR FS2A (リア用、カスタマイズド付属ブレーキパッド: HC+ R3)
■OGURA CLUTCH ORC 400 Light CLUTCH
■ST XTA plus 3 MAX ORIDO Edition
■YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09
■GR Garage 全国のGRガレージでカスタマイズが再現できる!
■ドライバーを大きく包み込むディープホールド、レース由来の設計思想がマシンとの一体感を増強する/BRIDE ZIEG IV
公道最速レース「MFG」では、ミリ単位のマシンコントロールでサイド・バイ・サイドの波状攻撃バトルを繰り返す。刻々と変化する縦・横のGの影響を受けることなく、クレバーな操作に徹するために欠かせないのが、シートの強度とホールド力だ。
ブリッドにおけるフルバケットシートの主力モデルの一つである「ZIEG」(ジーグ)シリーズ。ZIEGⅣは、ローポジションとディープホールドを極めた最新モデルだ。シェルの設計にはモータースポーツシーンからのフィードバックが活かされている。
ショルダー部の張り出しが大きくデザインされ、見るからにドライバーを包み込んでくれそうな形状が特徴。卵形にラウンドしたバックシェルは人間工学的見地に基づいたデザインで、脊柱の湾曲にフィットするカーブがこれまでにないホールド性をもたらしてくれる。後傾ポジションによりアイポイントも低くなるためマシンとの一体感をより一層、感じることができる。
マテリアルでは補強材の配置の最適化により、捻れ方向・曲げ方向ともに剛性を上げつつ重量増を抑えている。またシートとレールの一体開発体制が生むブリッド独自の「ローマックスシステム」採用。ステアリングセンターとシートのセンターを正しい位置関係とすることで、良好な操作性を獲得している。
メイド・イン・ジャパンにこだわり続けるブリッド。ZIEGⅣは、まさに職人のこだわりの結晶だ。
■過酷な耐久レースでも高い保護性能を実証! GR86本来のエンジン性能を、護りながら解き放つ/FUCHS TITAN GT1 FLEX 5 SAE 0W-20
エンジンが常に高負荷にさらされる「MFG」の高速サーキットラウンド。スプリントレースならばまだしも、エンジンをただ酷使するだけでは重篤なトラブルを引き起こす。ここでも高度なマネジメントが必要なのだ。
フックスは、ドイツを本拠とする総合オイルメーカー。欧州自動車メーカー純正採用の実績も豊富で、現地のモータースポーツでも高いシェアを誇る由緒正しきブランドだ。
「TITAN(タイタン) GT1 FLEX 5 SAE 0W-20」は、低フリクションに寄与する0W‐20という番手でありながら、独自の最新技術XTLテクノロジーベースオイルを採用し、厳しい条件下でも油膜をしっかりと保持し、金属同士の摩擦からくるダメージを最小限に留めてくれる。
スーパー耐久シリーズ2022において最も長丁場である第5戦もてぎ大会。暑さのまだ残る9月に120周・5時間を戦い抜くというマシンの真価が問われるラウンドだ。そのレースにおいて、フックスがサポートするシェイドレーシングGR86は、常勝マシンを抑え込みST- 4クラス優勝を遂げた。耐久レースならではの高い温度域での性能保持にも秀でることが実証された。
スポーツ走行時のみならず、冬期などでのコールドスタート性能、省燃費性能、オイル消費量低減なども実現している。時代にミートした条件をクリアするパフォーマンスを備えるのがフックスの「TITAN GT1 FLEX 5 SAE 0W-20」エンジンオイルなのだ。
■その気にさせる重低音からの乾いたサウンド! パワー・トルク向上も体感できる美しいエキゾースト/KAKIMOTO RACING Class KR
アクセルペダルと右足が一体化したかのような、踏めば呼応するレスポンスとともにドライバーの耳に届く心地いい排気音。これぞマフラーチューニングの醍醐味だ。他に類を見ない保安基準適合マフラーのラインナップを誇るカキモトレーシング。出自はエンジンチューナーであり、トータルで速さを追求する中でより効率的なエキゾーストシステムを自社開発したことが現在の礎となっている専門メーカーである。
開発にあたってはパワーチェックをはじめとした数値を目標とする試験のほか、テストドライバーの五感に響く官能面のテストも併せて行われている。ノーマルの出力をかならず上回ることを開発の目標とし、さらにごきげんなサウンドを実現した製品だけがユーザーの元へと届けられているのだ。
「Class KR」GRバンパー(ガーニッシュ)装着車用は、センターパイプ以降を交換するフルマフラータイプ。「柿本改」のグレービングも誇らしい4本出しテールエンドは、チタンフェイスの焼き色加工とともに、GR 86のリアビューへ唯一無二の迫力を加えている。
性能面については社内テストにおいてノーマル比で約5psのパワーアップを記録。サウンドの質は日常使いでも不安のないジェントルな重低音としている。各所に施されたグラム単位の軽量化策は、マフラーの匠ならではだ。
ルックス、サウンド、パワーの三拍子が揃うエキゾーストを用意しているのがカキモトレーシングなのだ。
■強化クラッチでキレのある素早いシフト操作を! ストリートからサーキットまで扱いやすい定番モデル/小倉クラッチ ORC 400 Light CLUTCH
欧州プレミアムスポーツカーとも互角以上に戦う夏向。そのライバルのほとんどが2ペダルだ。第4戦では先行車両のスピンに巻き込まれてしまうが、電光石火のアクセルターンで緊急回避しダメージを最小限にとどめた。これはマニュアルトランスミッションの86でなければ実現できなかったことだ。
そんなキレのあるシフト操作を支えてくれるのが強化クラッチという存在だ。小倉クラッチ「ORC 400 Light CLUTCH」は、スポーツドライビング入門者からエキスパートまで幅広いユーザーをカバーする定番モデル。その名が示す通り、軽量タイプの有機系摩擦材のクラッチディスクを採用しクラッチカバーをアルミ削り出しとするなど重量減にこだわった。よって達成したのが純正比で約4㎏という軽量化。そこから導き出されるのが軽快なシフトフィールだ。軽量フライホールで、吹け上がりも気持ちいい。
踏力こそわずかに重めとなるが、それは踏みごたえと解釈できる。そして何よりつながりが明確なクラッチの操作感こそが強化クラッチの醍醐味だ。もし特有の歯打ち音が気になるなら、ダンパー付きを選んでおくのが正解だ。
創業84年目。自動車用だけでなくOA機器、医療機械、産業機械など、多種多様の製品に使われるクラッチを手がけるのが小倉クラッチ。クラッチは組み込まれてしまうと、直接目にすることはないが、製品の良し悪しを左右する縁の下の力持ち的存在。日本が誇るブランドとともにドライビングを楽しみたい。
今期も継続採用したのは、フロント用「FORGED STREET CALIPER 4Pistons×2Pads FS4M」と、リア用「FORGED SPORTS CALIPER 2Pistons REAR FS2A」のコンビネーション。ロングセラーでありながら現在でも第一線の性能を誇っている。アルミ鍛造2ピース構造のキャリパーの性能は純正の鋳鉄片押しキャリパーの比ではない。安定した効きと剛性感あるペダルタッチ、そして繊細なコントローラブル性能という、速く走るためにブレーキに求められるすべての性能がバランス良く増強されている。
ローターの径・厚みともに純正比より拡大するため、放熱性も格段に向上。フェードへのマージンを多く確保している。GR86の車格に合わせた大きすぎないサイズ感が走行性能重視を物語る。
合わせるパッドは、歴代MFGコンセプトが採用してきた「HC-CS」より、 さらにレーシング領域に重きを置いた「HC+ R3」へとアップデート。耐フェード性を格段に向上しつつ、特に初期において踏んだ分だけリニアに効く摩擦材が与えられている。
「伝説のダウンヒラー」藤原拓海からテクニックを注入された夏向は、ライバル相手にブレーキングで勝負をかける。86を完全に支配下におくためにも、破綻なきブレーキバランスは必要条件なのだ。
■圧倒的な剛性・強度で高性能化するクルマとタイヤに完全対応! レース由来の鍛造ホイール「TE37」は進化を止めない/RAYS VOLK RACING TE37 SAGA S-plus
1周の距離が長く、4つのタイヤを総動員したドッグファイトが繰り広げられる「MFG」では、タイヤマネジメントが結果を大きく左右する。そのタイヤの性能を引き出す役割を担うのがサスペンションとホイールであり、特に調整の効かないホイールは、慎重すぎるほど、慎重になって選びたい。
1996年に登場して以来、たゆまぬ進化を続けているのが、レイズ・ボルクレーシングのコアブランド「TE37」シリーズ。そして、25周年を迎えた2021年に加わったのが「TE37 SAGA S-plus」だ。旗艦モデルだからこその大胆な刷新ポイントは、強度解析など周辺テクノロジーの技術レベル向上と歩みを合わせた格好である。
応力分散に優れる6本スポークの天面デザインから受ける印象は、紛うことなきTE37のそれだ。スポーク裏面の駄肉処理は、極限までの軽量化を選択した前作SAGAと比べ剛性とのバランスを重んじている。よって強度で15%アップ、剛性で7%アップというさらなる強靱さを手に入れた。さらにJWLやVIAの基準を大きく上回るレイズ独自の強度審査基準「JWL+R SPEC 2」も余裕をもってクリアしている。細部まで徹底した軽量化も施されており、質量増もほんのわずかに抑えている。
スーパー耐久などレーシングシーンで活躍する「TE37 SAGA S-plus」だが、高性能ホイールのもたらす恩恵は、普段乗りでも実感できる。理想のコーナリングを堪能してほしい。
■ネジ式ならではの剛性感と十分なストローク量!! ドライバーを成長させる3WAYサスペンションキット/ST XTA plus 3 MAX ORIDO Edition
同じコースでありながらセクターによって路面状況が大きく異なるのが公道レース「MFG」の特徴だ。勝負どころの路面を想定し、ライバルの出方をも意識した独自のサスペンションセッティングが勝敗を左右する。
そんな刻々と変わる路面へ、高い対応力を発揮するサスペンションのメーカーが「ST」だ。ローダウンを目的とするヴィジュアル志向の車高調と比べ、STは走りを極めたい人へ向けた本格派だ。
ネジ式車高調ならではの高い剛性感をベースに、ストローク量を十分に確保。外乱をいなしながら路面に吸い付くようなフラットライドな足さばきを発揮するのが、STならではの特徴だ。
■ピークグリップだけでなく、日常域でも楽しさ実感! 織戸イズムも息づくハイグリップラジアル/YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09
一発のピークグリップ性能だけを追い求めるのではなく、日常域においてもそのファンな走りと共に過ごせるハイグリップラジアルが横浜ゴムのアドバンネオバAD09だ。開発の初期段階から深く関わった織戸選手の「交差点を曲がっただけでも、その楽しさが伝わってくるようなタイヤを作りたい」という熱き思いが詰まったタイヤである。
トレッドパターンは歴代ネオバの流れを汲む、履くだけでチューニングカーらしい見栄えに格上げしてくれる顔立ちだ。左右非対称パターンのOUT側はドライグリップを司るリブ&縦溝形状とし、IN側は排水性に特化した太い縦溝をアクセントとしながら左右で異なる狙いをミックスしたトレッドデザインとしている。横浜ゴム史上最高レベルのケーシング剛性が乗り手にもたらしてくれるのは、ラップタイム更新の悦びだけでなく、街乗りでのしなやかなフラットライド性能も含まれる。ハンドリング操作やブレーキングの際、確かなインフォメーションをドライバーにもたらしてくれるのだ。また、『雨に強いヨコハマ』の多分に漏れず、ウェットコンディションでの安心感は、スポーツラジアル随一である。
投稿 MFゴーストの世界観で走りを磨け! 「GR86MFGコンセプト2023」今年も登場!!! トヨタGR86の魅力を全方位ランクアップ!! は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。