日産 エクストレイルやマツダ CX-60、ホンダ ZR-Vなど、魅力的なニューモデルの登場でまたもガラリと変わったミッドサイズSUVカテゴリーの勢力図。自動車評論家 国沢光宏がオススメのミッドサイズSUVランキングTOP9をご紹介!
※本稿は2022年12月のものです
文/国沢光宏、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年1月10日号
■環境問題・楽しさ・利便性を考えたらPHEVがベスト
このカテゴリーでのイチオシは、自宅に200V充電設備を入れられるという条件付きでアウトランダーPHEVとしたい。
今やPHEVって環境問題やクルマとしての楽しさ&利便性を考えたらベストなチョイスだと思う。
1日60kmくらいまでなら電気だけで走れるため快適かつリーズナブル。それでいてロングドライブも余裕。国からの補助金だってたっぷり出る(自治体から出る場合も)。
同じくRAV4のPHEVも大いに魅力的。
少なからぬ知り合いが乗っているけれど、皆さん「大」をいくつも付けられるほどの満足度だったりする。
ただハリアーPHEVの追加と同時に少しばかり上級移行し、割高感が出てしまった。
ということで2位。ハリアーを含め安いグレードを設定したら納期1年以上になってしまうため、利幅の大きいグレードに絞るには仕方ないのかもしれません。
ハイブリッド車ではハリアーとエクストレイルが互角。クルマの方向性こそ違うものの、満足度高いと思う。
使われている技術レベルでいえば、抜群のステアリングフィールを実現しているラックモーター式ステアリングや、パワフルなターボエンジンなど採用しているエクストレイルに軍配を上げておく。
ハリアーの「リセールバリューの高さ」という魅力とどちらを優先するかジックリ考えたい。
5位と6位にマツダが並ぶ。絶対的な面白さだとCX-60なのだけれど、駆動系のショックや乗り心地の悪さなど弱点を抱えてしまっている。
どちらも改良されたら、3.3Lディーゼルターボの魅力がすべてに勝るかもしれません。
今買うのなら熟成の域に達しているCX-5かと。ディーゼルを選んでおくとハイブリッドと同じくらい燃費いい。キャビンスペースを含む実用性だって上々。
残る3台はいずれも推奨度で少しばかり落ちてしまう。
フォレスターについていえば環境重視型のパワーユニットがラインナップされておらず。新鋭ZR-Vの場合、Cセグベースということを考えたら割高。
デザインも日本人向けでなくリセールが厳しい?
NXは日本車として考えたら割高感大きい。もちろん納得して買うのならいいと思うが、私ならボルボXC40に代表される輸入を選ぶ。
●国沢光宏が選ぶミッドサイズSUVベスト9
・三菱 アウトランダーPHEV
・トヨタ RAV4 PHV
・トヨタ ハリアー
・日産 エクストレイル
・マツダ CX-5
・マツダ CX-60
・スバル フォレスター
・ホンダ ZR-V
・レクサス NX
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