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生一本の幽霊小説である。タイトルも一直線。信じない人はこの踏切を渡れない。 怪談・都市伝説のたぐいは星の数ほどある。新味を狙う手もあるが、本作は真逆。しごく当たり前の怪談。怨(うら)みをいだいた魂がすべての中心を占める噺(はなし)だ。この作者には10年に1作勝負のイメージもあり、深夜…