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 IMSAとミシュランがロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)とウェザーテック・スポーツカー選手権のシーズンにおいて使用できるタイヤ本数を減らした結果、2023シーズンのGTPクラスのチームは「異なるアプローチ」を採ることになると、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのマネージング・ディレクターを務めるジョナサン・ディウグイドは述べている。

 新規定LMDhが導入される2023年のトッププロトタイプクラスは、第2世代の再生可能燃料の導入やスティントの長さに関する測定など、IMSAのエネルギー重視の取り組みの一環として、レースではタイヤをダブルスティントで使用することになる。

 昨年のデイトナで、DPiクラスのチームは最大38セットのタイヤを使用できた。1月28〜29日に決勝が行われる2023年のデイトナ24時間ウイークでは、GTPチームはミシュランタイヤを25セット、そのうち決勝レースでは20セットしか使用することができない(決勝前週の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』および予選で使用したタイヤの持ち越しは不可)。

 なお、今回初めて、GTPの各陣営はレースウイークに2種類のコンパウンドからタイヤを選べるようになる。天候の変化に対応するため、高温用ソフトタイヤが15セット、そして低温用コンパウンドが10セット用意される。

 ディウグイドは、ロアとデイトナ24時間のプラクティスセッションでは、タイヤの新しいセット数が検証の重要な要素のひとつになると語った。

「我々(GTP陣営)のうちの多くは、我々のチームがこれまでデイトナ24時間の準備のために行ったのと同様の手順を踏むことになる」と彼は言った。

「しかし、ひとつだけキーを挙げるなら、タイヤだろう」

「我々皆が行った多くのテストは、以前の構造と現在のコンパウンド、現在のコンパウンドと以前の構造など、異なるスタイルのタイヤで行われ、我々は皆、レースで使用される予定のタイヤにはあまり経験していないのだ」

「12月に行ったテストは、気温が高い方だった。1月のフロリダが例年どおりなら、我々が(12月までに)経験した状況よりずっと寒くなるだろう」

「IMSAのレギュレーション変更により、レースで使用できるタイヤの数は大幅に減少した。ダブルスティント、場合によってはトリプルスティントが、以前よりもはるかに一般的になるだろう。これまでとは少し異なるレースへのアプローチが生み出されそうだ」

「タイヤの使い方、そしてタイヤを理解することが、これらの(レース前の)プラクティスセッションでは重要になる」

 IMSAとミシュランは、12月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行ったテストで、タイヤのセット数と、LMDh車のハイブリッドシステムが生み出すエネルギーを加味した測定単位となる最大スティントエネルギーを、最終的に決定した。

 IMSAテクニカル・ディレクターのマット・クルドックは「ミシュランにとってはこのサーキットでのテストからデータを収集するための、そしてIMSAにとってはスティントの長さを読み取るための素晴らしい機会だった」と12月のテストについて語っている。

「スティントの長さとタイヤのセット数は、密接に関係している。我々は全メーカーに最大スティントエネルギーの目標を与えている。我々はそれに関連する燃料消費量も見るつもりであり、クルマが搭載できる最大限の燃料を消費するようなスティントエネルギーを設定することはない」

「また、エネルギー補給とそれに伴う給油時間についても検討し、レース中にエネルギーを補給するためにマシンがどの程度の時間ピットに滞在する必要があるのか、そのバランスを取ることになる」

「すべてのパラメーターのバランスが、タイヤのセット数と密接に関係しているのだ」

チップ・ガナッシ・レーシングの02号車キャデラックV-LMDh
チップ・ガナッシ・レーシングの02号車キャデラックV-LMDh