終戦後の食料難の中学生当時、農家の級友が私の芋飯弁当を見て「弁当を交換しようか」と言った。級友の弁当は飯粒が銀色に光っている新米弁当。遠慮なく友情に甘えた。半分を弟に持ち帰った。母は休みの日、汽車に乗り田舎へ行き、大きなリュックが肩に食い込むほどの芋や米を自分の着物と交換して帰っ…
終戦後の食料難の中学生当時、農家の級友が私の芋飯弁当を見て「弁当を交換しようか」と言った。級友の弁当は飯粒が銀色に光っている新米弁当。遠慮なく友情に甘えた。半分を弟に持ち帰った。母は休みの日、汽車に乗り田舎へ行き、大きなリュックが肩に食い込むほどの芋や米を自分の着物と交換して帰っ…