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画・北村さゆり [PR] 「帝(みかど)は何と」 公家たちが幾ら阻もうが、帝の御意思が優先である。「行けと」 父は静かに答えた。 坊門に追随して他の公家も反対意見を述べる中、父は沈黙を守っておられた後醍醐帝と目が合っていたという。何か言葉を交わしたという訳ではない。ただ暫(しばら)くして…