AMDのソケットAM5向けCPUファームウェアであるAGESAの最新バージョン、1.0.0.4ファームウェアにて一部のRyzen 5 7600Xの1コア目が無効化されてしまう不具合が発生しているようです。
AGESAで一部Ryzen 5 7600Xの1コアが無効化されてしまう不具合が発生中。影響を受けるのはCCD2基を搭載したRyzen 5 7600X
AMD経由で各社マザーボードメーカーに展開がされ2022/12月頃に各社マザーボードのBIOSアップデートで提供が行われ始めているAMDソケットAM5向けCPUファームウェアのAGESAバージョン1.0.0.4にてRyzen 5 7600Xのパフォーマンスに深刻な影響を与える不具合が確認されたようです。
AMDのRyzen 5 7600Xには2種類のCPUが存在しているようで、CCDを1基のみ搭載したCPUとCCDを2基搭載したCPUがあります。これは、Ryzen 9シリーズ向けに作られたCPUが何かしらの製造上不具合で12コア以上有効化出来ない際にこれらのCPUを下位モデルのRyzen 7やRyzen 5向けに片方のCCDを無効化して出荷する場合があるようですが、今回はCCD2基を搭載するRyzen 5 7600X限定での不具合のようです。
このAGESA 1.0.0.4ではCCDを2基搭載する一部のRyzen 5 7600Xを正しく認識することができず、結果として搭載されている6コアの内、1番目のコアであるCore0を無効化してしまうことがAMD関係のリークをしているchi11eddog氏が明らかにしています。
MSI & ASRock removed X670/B650 AGESA 1.0.0.4 (SMU 84.79.204) BIOS from the websites.
It’s rumored some 7600X are downcore from 2-CCD SKU with Core0 disabled, with which 1.0.0.4 can’t boot. AGESA 1003 is fine.
New SMU 84.79.210 will fix. 1.0.0.4 BIOS still on Gigabyte website. pic.twitter.com/N8wnryyXgg— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) January 7, 2023
この不具合自体、MSIやASRockは認知しているようで、公開されていたAEGSA 1.0.0.4を搭載したBIOSアップデートは取り下げられているとのことです。ただ、GIGABYTEやASUSについては依然としてアップデートが提供されているため、注意が必要になります。
Ryzen 5 7600Xを搭載したPCにこのAGESA 1.0.0.4を適用したあとにパフォーマンスが落ちたと感じる場合、古いAGESAへ戻すことは可能となっています。
AMDも不具合解決に向けて数週間以内に新しいAGESAを展開するとのことですが、それまではRyzen 5 7600Xを使っているユーザーはBIOSアップデートは回避することが推奨されます。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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