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 初代エクストレイルから現行モデルに至るまで一貫しているのがギア感!! となればオフロードが似合うワケだが、じつはエクストレイル オーテック※は都会にもピッタリ!

 専用デザインの内外装など、とにかくノーマルモデルとまったく違うのだった。そしてタイヤも20インチと標準モデルよりも大径化されているだけでなく、銘柄も異なる。となれば乗り心地はどうなのか!? 実際に乗ってエクストレイルオーテックの実力を検証!! 見た目もだけど乗り心地もいいんすよ!

※車名のメーカー表記はエクストレイルAUTECHです

文:岡本幸一郎/写真:小林岳夫・ベストカーWEB編集部

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一気にオトナ雰囲気!! オーテックの特別感が魅力

セレナやノートなどほかのオーテックモデル同様、ブルーのLEDライトをエクストレイルオーテックも完備!!

 タフギアとして一世を風靡した初代~2代目も、都会的に洗練されて先進性を身につけた3代目も、エクストレイルはいつだって魅力的な存在だ。かつて愛車にしていた人はもちろん、知り合いが乗っていて、新型がどんなクルマなのか気になってしょうがないという読者諸兄も大勢いることだろう。

 ご覧のとおり、新型はこんなに立派でオシャレになった。初代から受け継ぐ力強さと、現代的な流麗さの調和した新しいSUVプロポーションを持つ、堅牢で上質感のあるスタイリングに生まれ変わった。2段構えのヘッドライトや絶妙なふくらみを見せるボディラインも印象的だ。

 そんな新型エクストレイルの高級感や特別感をさらに高めたモデルがすでに存在する。エクストレイルオーテックだ。「プレミアムスポーティ」をコンセプトに、長年カスタムカーを手がけてきた伝統のクラフトマンシップを継承するオーテックブランドの一員であり、見れば見るほど、全身で特別感を表現していることが、以下よりご理解いただけよう。

内外装に注目!! グリルと専用ブルーLEDがとにかくイイ

渋谷や東京駅周辺でテストしたのだが、どのシーンでもとにかく似合う!! とくに専用装備のシルバー加飾のエアロやLEDライトが目立つこと!

 冬になると街のあちこちでイルミネーションが目を楽しませてくれるようになるが、そんな中でもエクストレイルオーテックの、どの角度から眺めても美しく輝くドットパターンのフロントグリルやブルーに輝くシグネチャーLEDを採用したフロントフェイスとの光の競演は、なかなか見応えがある。

 大径ぶりをより強調した専用デザインの20インチホイールや、ボトムにぐるりと配された低重心とワイドスタンスを印象づけるメタル調フィニッシュパーツなど、いたるところで上質感とスポーティさを演出していることが見て取れる。

内装デザインは大きく変わらないが、シートやインパネのステッチにオーテックらしいブルーをあしらうなど統一感がお見事

 インテリアも特別感に満ちている。全体がブラック基調でコーディネートされた空間のいたるところに施された「オーテック」を象徴するブルーステッチも目を引く。上質な本革を用いるとともに、曲線を多用して立体感のあるキルティングで仕立てたというシートは、見た目も触り心地も座り心地も素晴らしい。

静かなのにパワフル! オトナな見た目と相まって魅力爆発

踏んだ瞬間に思い通りに加速してくれるのはもちろん、速度域が上がっても静粛性はバツグン!!

 そんなエクストレイルオーテックで夜の都会を流してみた。高出力モーターを搭載した第2世代「e-POWER」と発電用として可変圧縮比エンジン「VCターボ」を組み合わせた世界初のパワートレーンは、驚くほど静かでなめらかで力強い。

 これまでの一連のe-POWER搭載車もよかったが、エクストレイルは静粛性とトルク感が段違い。俊敏な発進加速と極めて静かな車内空間が、都会のナイトドライブをより素敵な時間にしてくれること請け合いだ。

 さらには、e-POWER車で初めてブレーキ協調制御を採用したという「e-Pedal Step」は、アクセルペダルだけで車速をコントロールしやすいおかげで、加減速を繰り返す市街地を走るときでもブレーキペダルに踏みかえる頻度が減ってよりラクに運転できるのがありがたい。

 新型エクストレイルでは油圧ブレーキの併用によって、都市部はもちろん、長い下り坂やワインディング、雪道など滑りやすい路面まで、より幅広いシーンで安定して減速できるよう進化していることもお伝えしておこう。

「内装の質感や走りはピカイチの実力。本気で検討したい」と岡本さん

 フットワークの仕上がりも上々だ。瞬発力満点のパワートレーンとともに、刷新された高剛性ボディや足まわりをはじめ、上等な機構を採用したステアリングや日産が誇る最新の電動駆動4輪制御技術なども効いて実現した、応答遅れのない一体感のある走りは、本当に気持ちがよい。

 件の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」は、滑りやすい路面での走破性やワインディングでのハンドリングにおいてより真価を発揮するものである。

 だが、市街地や高速道路の走行においても、減速時に前後のモーターそれぞれで回生量を調整し、車体の挙動を安定させることで、乗員の頭の前後の揺れを軽減することで快適な乗り心地を提供。高出力モーターがアクセルの踏み込みに素早く応答して伸びのある加速を実現するなどといったメリットをもたらしてくれる。

専用タイヤはハンドリングがお見事! もはや輸入車超え!?

ノーマルモデルとは異なり、こちらは20インチを装着するが、大きさを忘れるほどの乗り心地だった。しかも走りに定評のあるミシュラン プライマシー4との相性はバツグン

 その万能な走りに輪をかけて走りの質を高めているのが、プレミアムコンフォートタイヤとして定評のあるミシュランの「PRIMACY4」を標準で履いていることだ。

 大径で低扁平ながら当たりに硬さがなく、しなやかに路面を捉えながらも、意のままに操れるハンドリングを実現しているあたりはさすがというほかない。まさしくオーテックが掲げる“プレミアムスポーティ”として相応しい乗り味である。

 下世話かもしれないが、ぶっちゃけ同じぐらいの価格で手に入る輸入SUVに比べても、エクストレイルオーテックのほうがずっと付加価値が高くて所有する満足感もあるように思えた。

 これほどいろいろな要素を兼ね備えた上に、特別感を持っているクルマというのはそうそうない。コダワリを大きなユーザーにももってこいの、価値ある1台に違いない。

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