押忍! 2023年もよろしく! 今回はおれの愛車R32スカイラインGT-RにフジツボさんのVVV(ヴィダブリュ)マフラーを装着したレポートをお届けするぜ! このVVVはワイルドとジェントルを使い分ける、まるでおれのために作られたようなスポーツマフラーだ。今回も大暴走で行くぜ!
TEXT/小川直也 PHOTO/成田颯一
【前編】「とっておきがあるんですよ」この社長、ただものではないな…名門フジツボのLegalis(レガリス)Rを装着!! 初代RX-7 に小川直也が”参った“
■「パワフル」&「ジェントル」ふたつの性能を楽しめるVVVマフラー
静岡県裾野市にあるフジツボの裾野総合工場。出迎えてくれた藤壺政宏社長にスリーパーホールドに決めて、おれのGT-Rに今一番おススメできるマフラーを装着してくれ! と耳元で告げた。社長は「ワ・カ・リ・マ・シ・タ」と息苦しそうに答え、おれの腕を叩いてギブアップ!
おれのGT-Rに装着されたマフラーを見て、「弊社お勧めのVVV(ヴィダブリュ)を試してください」と涙声(俺にはそう聞こえた)で訴え、ファクトリーで早速交換に取り掛かる。
これまで装着していたスポーツマフラーは、どちらかといえばワンパクで、やかましいもの(もちろん車検対応)。それに比べるとVVVは手元のスイッチでバルブの開閉ができるという画期的なもの。VVVというネーミングはバルブ付きマフラーの3代目から来ているという。
バルブを開けばスポーツサウンドとパワフルな走りが楽しめ、閉めれば穏やかなサウンドになり走りもジェントルなものになるという。リングに上がった暴走王と普段道場で子どもたちに柔道を教える優しい小川直也の違いか! そう勝手に思い込んで納得した。
ちなみにフジツボの計測ではアイドリング時の排気騒音はノーマルの69dBに対してバルブを開ければ75dB、閉めれば71dB。さらに車検の際に測定する近接排気騒音(5100回転キープからのアクセルオフで測定)ではノーマルの94dBに対してバルブを開ければ100dB、閉めれば92dBとはっきりとした差となって表れているという。もちろん車検対応で、これは楽しみだ。
1時間ほど待ってVVVに換装完了。エンジンをかけてみる。おっと、いきなりアイドリングが静かじゃないか! これまでのワンパクなマフラーに比べるとまるで違う。
これは後日談だが、ある日小川道場から出かける際に忘れ物をしてしまった。バルブを閉めた状態でエンジンをかけたまま3階に取りに戻った時のことだ。いつもなら3階までアイドリング音が聞こえるのに、音が聞こえてこないので、「しまった! 盗まれたか?」と思ったほどだった。
■バルブを開ければ突き抜ける爽快感!! リングに上がった時のように気持ちいい!
バルブを閉めたままスタート。ノーマルのGT-Rと大きく変わらない感覚だ。バルブを開けたい衝動に駆られながらも辛抱しながら走る。ワインディングでいざバルブオープン! 走りながらボタンひとつでバルブが開けられるからとても簡単。
「OHHHHH、吹け上がりがいいぞ! 5000回転からの伸びが違うぞ! ヤバい、ヤバいぞ、気持ちいいぞ!」
PRIDE男祭りのリングに上がった時のような高揚感がたまらない。
藤壺社長によると、「フロントパイプ部分を等長にすることで、高回転のレスポンスが上がっています。音質もクリアになるので、そのあたりをお楽しみください」と教えてくれたが、サウンドとパワーが足4の字固めのようにがっちりと絡み合い、乗るものにこれでもか、と刺激してくる。さらにブリッピングしながらシフトダウンした時の抜けのいいサウンドが心地いい。何度も何度も突き抜けるような気持ちよさを味わい、フジツボの裾野総合工場に戻ってきた。
古い32GT-Rだが、最新の技術が投入されたマフラーを装着するだけで、こんなに走りがかわるのか? と正直驚きを隠せなかった。パワフルとジェントル、2つの性能を楽しめるVVVの価格は24万6400円。フジツボやるな! VVVマフラーを教えてくれたお礼として俺の必殺技STO(スペース・トルネード・オガワ)を社長にお見舞いしてやろうと思ったが、両手を見せて「お気持ちだけいただきます」とのことだった。
次また寄らせてもらうからな! 俺はバルブを閉め、静かに家路についた。
【フジツボは東京オートサロンに出展します。VVVの最新モデルや新型車のラインナップも!?? 1月13日(金)~15日(日)は幕張メッセの西ホール、ホール1の105ブースにぜひいらしてください】
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