ウイリアムズを離脱するニコラス・ラティフィは、先月の最終戦アブダビGPがF1での最後の出走ということになりそうだ。このシーズンの締めくくりは、ラティフィのF1での3シーズンのなかでも最悪のものになった。
ラティフィがグランプリドライバーとしての3年間で獲得したのはわずか9ポイントで、そのうち7ポイントは2021年に獲得し、2022年は10月の日本GPを9位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。相対的に言えば、ラティフィは2020年と2021年にチームメイトのジョージ・ラッセルと肩を並べることはできず、今シーズンもアレクサンダー・アルボンを相手に苦戦が続いた。
ラティフィ自身も認めているが、2022年は彼のF1での3シーズンのなかでも最悪だったという。
「今年は浮き沈みがとても激しい1年だったと言っても過言ではない」
「僕の最初の2年は……予想したとおりだと思う。F1での最初の2年がルーキーシーズンであることに変わりはない。2年目には全体的に本当に大きく改善したと思う」
「今年はチーム全体として一歩後退し、マシンを乗りこなすのに苦戦していた。あらゆる問題があった。明らかに僕がコントロールできることと、そうはできないことがあった。それがモータースポーツだ。いつもそういうものだ」
「今年は、僕の将来を確保するうえでとても重要な年だったが、最終的に3年間のなかで最悪の年になった。それが現実なんだと思う。結局うまくいかなかったんだ」
ラティフィは9月後半に、ウイリアムズから自分が2023年のチームの計画に入っていないことを知らされた。ラティフィは、前向きな形でチームと最後の年を終えようと決心したが、彼のフラストレーションはアブダビまで続いた。
「チームに残ろうがそうでなかろうが関係なく、僕はいい仕事がしたかった。できるかぎりベストを尽くしてきたので、すべての予選とレースを終えたかった」
「知っているからといって、そのことは関係なかった。ある意味で失うものは何もなかったが、それでも最後の6戦では多くの苛立ちと失望感があった」
しかしラティフィは、「大きな人格形成」の時期を過ごしてからF1を離れることに落胆していても、F1に対し暗い不満の気持ちを抱くことはなかった。
「多くのドライバーは1レースに出るために何でもするだろう。僕はF1で3シーズンを過ごした。確かに大変だった。もっとやりたかったという気持ちで去っていくことになる。ここに残って自分とチームを改善しようとしたかった」
「でもそれはうまくいかなかった。それを知りながら多くのレースに出た。これからは次のことに集中する時だ」