より上質＆スポーティーに!!　トーヨータイヤ「PROXES」に待望の新製品2種デビュー!!

　トーヨータイヤは2022年12月2日、グローバルフラッグシップタイヤブランドである「PROXES」シリーズに2つの新製品を導入すると発表した。

　気持ちの良い走りや上質な乗り味を求めるユーザーから支持を得ている「PROXES」シリーズだけに、新モデルの登場を待っていた！というユーザーも多いはず。さっそく、大幅な進化を遂げた2つの新しい「PROXES」について見ていこう。

文／ベストカーWeb編集部、写真／トーヨータイヤ

■「PROXES Sport 2」はモータースポーツの知見をフィードバック！

　PROXES Sport 2は同社のプレミアムスポーツタイヤとして、ドイツのニュルブルクリンクで開催される耐久レースなどのモータースポーツの参戦過酷な状況下で得た知見をフィードバックしたという。

　パターン設計にあたっては、同社独自のタイヤ設計基盤技術である「T-MODE（ティーモード）」を活用。また、同社の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology（ナノバランステクノロジー）」を活用して開発をしたという。

　非対称のトレッドパターンとコンパウンドを採用し機能の分担を図ったことで、ブレーキ性能とハンドリング性能を効果的に向上させているのがポイント。

　トレッド部の内側のコンパウンドにはゴムの柔軟性に寄与するシリカを均一に分散することで、路面の凹凸にタイヤがしなやかに接地し、ウェット、ドライ双方の路面でのグリップ性能が向上している。外側のコンパウンドでは、シリカの分散を制御することでゴムの剛性を確保している。

　さらに、構造設計ではサイド部のたわみを最適化する新プロファイル形状を採用することで、レーンチェンジやコーナリングの際にタイヤの変形が抑制され、ウェット路面、ドライ路面でのハンドリング性能の向上に寄与している。

　サイズ展開は23種類で、価格はオープン。2023年2月より順次販売を開始する予定だ。

　PROXES Comfort IIs は、上質なクルージングを追求し、環境性能を進化させたプレミアムコンフォートタイヤである。

　PROXES Sport2と同様に独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE（ティーモード）」を活用し、トレッドパターン内で機能を分担させる非対称パターンを採用。

　タイヤの内側と外側で最適な設計を施し、タイヤパターンに起因して発生するノイズの騒音エネルギーを従来品のPROXES C1S比で22％低減することに成功した。これにより、快適な車内空間を提供する高い静粛性の確保に寄与している。

　さらに、トレッド部に配置したブロックの剛性を向上させることにより操縦安定性を向上させ、レーンチェンジの時などにおけるふらつきを抑制し、上質な乗り心地と操縦安定性の両立を図っている。

　材料開発にあたっては、同社が持つ材料設計基盤技術「Nano Balance Technology（ナノバランステクノロジー）」を用いて、低燃費コンパウンドの開発を行ったという。

　新シリカ分散剤を採用し、転がり抵抗の低減、ウェット性能及び耐摩耗性能の向上に効果を発揮するシリカをより均一に分散させることで、これらの性能を高次元で最適化させている。

　なお、この新シリカ分散剤に天然由来のサステナブル素材を使用することで「持続可能なモビリティライフの実現」に寄与している。

　サイズ展開は39種類で、価格はオープン。2023年3月より順次販売を開始する。