句の「眠る」は炉端の母の実景でもいいが、炉端に潜む作者の記憶だろう。一世代二世代前の光景、炉明りでの作業だ。半世紀ほどの間に炉は消え、電気の恩恵に頼っているのだが。 『青森県句集』第33集より。 Related