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紀行作家の宮脇俊三さんは幼少期を渋谷駅のそばで暮らした。はじめは地面を走り踏切もあった山手線が、高架化され立体交差になってゆく。「大工事だよね、線路を持ち上げるのは」。変わり続ける駅への愛着を、旧友との座談で語っている(「昭和八年澁谷驛(しぶやえき)」)。 ▼2銭の切符で山手線に乗…