12月8日、F1は、オランダGPの開催契約を2年延長したことを発表した。これにより、オランダGPは今後2025年までカレンダーに残ることが決定した。
F1オランダGPは、1985年を最後に開催を終了していた。しかしオランダ出身のマックス・フェルスタッペンの活躍もあって、2020年から3年間の開催契約を締結。新型コロナウイルスの影響により2020年は中止となったが、2021年にようやくF1カレンダーに復活した。
今回の発表によると、F1は新たに2年の開催契約を結んだという。これにより、ザントフォールトでのオランダGPは2025年までの開催が決まった。また2023年にはアルファタウリからニック・デ・フリースがF1に参戦するため、F1で戦うオランダ人ドライバーは2名になる。
また2022年のオランダGPでは、一般入場者の99%が公共交通機関や自転車、徒歩でサーキットまで移動しているなど、サステナブルなファン移動を重視してきた。全体のCO2排出量を80%削減するなどの取り組みも行われている。
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、オランダGPはファンのお気に入りのイベントという地位を確立したと語った。
「オランダGPは、毎年信じられないほどのエネルギーと素晴らしい体験をもたらし、カレンダー上でファンのお気に入りとしての地位を確立した」
「過去2年間チケットが完売したこのイベントは、組織、エンターテインメント、持続可能性の面で水準を高めており、彼らとの関係を延長できることをうれしく思っている。F1レースの開催には大きな需要がある。ザントフォールトを2025年までカレンダーに定着させることができたのは、人々の功績の証明であり、来年の夏に(ザントフォールトに)戻るのが待ちきれない」
また、元F1ドライバーでオランダGPのスポーティングディレクターを務めるヤン・ラマースは、2名のオランダ人ドライバーが走るグランプリを楽しみにしているとコメントした。
「我々は次のグランプリを楽しみにしている。オランダのファンは、少なくともふたりのオランダ人ドライバーがいる素晴らしいレースを楽しむことができる。もちろん、我々は今回も幅広く、そして驚くべきエンターテイメントプログラムを提供する。そしてそれとともに、究極のレースフェスティバルをお届けする」
2023年シーズンのカレンダーについては、第4戦に予定されていた中国GPの中止が決まった。F1は中国の代わりにグランプリを開催できる国を探しており、改めてカレンダーについて発表を行うとしている。