マックス・フェルスタッペンがF1で過ごす年月は限られているかもしれないが、モータースポーツにおける時間はそうではないかもしれない。2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンのF1における成功の次の野望は、「より少ないプレッシャーでもう少し楽しむ」ために耐久レースに参戦することだ。
2022年の3月、フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年末まで延長した。先月アブダビで将来について尋ねられたフェルスタッペンは、F1の23戦や24戦からなる過酷なシーズンに耐えて力を尽くしているので、6年後にはグランプリキャリアを終わりにする気になるかもしれないと認めた。
「僕たちはみんなレーサーであり、レースを愛している。もちろん昨年のようなシーズン(ルイス・ハミルトンとの激戦)は素晴らしい。でも今年のようなシーズンを過ごせるのもいいものだ。昨年のような1年を毎年過ごすのはとてもきついことだ」
「F1は本当に楽しい。今の時点で僕は多くの成功を収めているけれど、他のこともやってみたい」
「僕の契約は2028年までだ。その時には31歳になっている。その後も数年は競争力を持っているだろう。でもそのくらいの時期には他のことを経験し、プレッシャーやスケジュールがましな状況で、もう少し楽しいこともやってみたい」
ベテランのフェルナンド・アロンソとは違い、フェルスタッペンは40代までF1でレースをすることはないという。しかしフェルスタッペンは、アロンソと組んでル・マン24時間に出ることはあるかもしれない。ル・マンはフェルスタッペンのやりたいことリストのトップにあるのだ。
その機会については最近アロンソ自身も言及している。2度のル・マン優勝経験者であるアロンソは、由緒あるこのレースに競争力のあるチームからフェルスタッペンと出てみたいと語っている。フェルスタッペンはそのような計画には間違いなく前向きだ。
「フェルナンドがレースに出るなら、勝てるマシンで優勝に挑戦したいだろうし、僕もまったく同じだ」とフェルスタッペンは語った。
「そのことはプロジェクト全体を急ぎたくない理由でもある。今現在の耐久レースでは多くの変化が起きているからね」
「今一体何が起きているのか見守り、どのように進められるのか分かってから決心する方がよさそうだ」